スレイヤーズTRYを語る
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2008/12/26
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TRYは壮大なスケールで贈るスレすぺだったんだよ!!!
って事です。
スレすぺと言えば、リナが個性溢れるゲストキャラから依頼を受け、彼ら彼女らに振り回したり、逆に振り回し返したりしながら事件を解決に導く、というのが基本スタイル。で、あくまで事件解決の補助者であるリナは、最後の解決(またの名を『オチ』)に当たっては一歩引き、当事者にそれを委ねるパターンが存在しています。(まあ、力押しでリナが解決しちゃうパターンもあるけど・・・)。で、人はスレすぺを語るとき、「あ、ジョセフィーヌさんの話ね」とか、「シャドウリナウケたw」とゲストキャラ名が自然と口をついて出るわけです。
これ、TRYにも当てはまりませんか?途中で意味合いは変わってきたとは言え、リナはあくまでフィリアから最初に受けた依頼を遂行しており、事件解決の補助者。TRYはスレすぺフォーマットの「フィリアとヴァルガーヴの話」なんです。だとすると、私がTRYに否定的意見を抱いてしまった要因の一つ、「主人公であるリナが第三者的なポジションに収まってしまっている」というのは当然、というか自然な流れなんじゃないかなー、と思った。
さらにスレイヤーズにおけるスレイヤーズすぺしゃるとは何か?、という話に展開しましょう。スレすぺは「リナの見聞録」もしくは「リナの事件簿」といったイメージ。スレイヤーズには違いないけど、あくまでリナが「関わった」事件のお話で、リナ=インバース本人の物語である本編とはちょっと離れた、文字通り「特別編」「番外編」、だと思うんです。
そう思ったときになんか許容できた。別に「本編じゃないからどうでもいい」、と思ってるわけじゃないですよ。TRYはいわゆる「TVアニメ作品の劇場版」的なノリを感じる。ドラえもんとかクレヨンしんちゃん、ポケモンやコナン、あとジャンプ系劇場版作品等々って、通常のTVシリーズの枠をはみ出して、あえて少し違った世界観の中で壮大なスケールの番外編をやるじゃないですか。そういう意味での番外編なのかな〜と漠然と思った。TRYは原作には登場しない外の世界や異界の魔王ダークスターなどスケールの大きさはシリーズNo.1*1。番外編ならではのお楽しみ、だったんじゃないかと。
それでも許容できない部分や、逆に見直して惚れ直した箇所なんかもあるんですが、それはまた別の機会に致しましょう。
で、問題はその番外編が「スレイヤーズシリーズ完結編」と位置づけられてしまっている事なんじゃないかと思うんです!ここはびしっときっかり完結編として、「リナの話」である原作の第2部でもアニメ化してもらう、と言うことでよろしいでしょうか!?・・・結局はそこに行き着くのよね・・・。
*1:実際14話なんかは大スクリーンで見たら迫力ありそうですね。