お引越し

 こっちのブログをすっかり放置している間にはてなダイアリーがリニューアルしてHatena Blogなるサービスができていたようで。今までのも使えるみたいですが、新しいサービスの方がいろいろできることも多い…ってことでお引越しです。

 旧ブログに飛ぼうとすると自動で転送されるみたいなのでブックマークやリンクの変更等は不要のようです。

 相変わらず更新頻度は低いと思いますが、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

スパコミ参加します!

 更新すっかりご無沙汰しているうちにこのブログが10周年を迎えておりました…。それはさておき、スパコミに参加いたします!スレイヤーズオンリー、プチオンリー以外の即売会に参加するのは実は初でドキドキしております!下記に詳細を…

5/4(月・祝)10:00〜15:00 SUPER COMIC CITY24
会場:東京ビッグサイト
サークル名:名称未定2ごう
スペースNo.:東6ホール ほ15a

■新刊(無料配布):小説コピー本「月夜のワンサイドゲーム」お試し版
コピー本 A5サイズ 8頁 無料配布(ご自由にお持ちください)
内容:
リナ&ガウリイVSゼロスがガチンコバトルをするお話です。とある満月の夜…リナとガウリイの前に突然現れたゼロス…その目的は!?
未完成につき今回は冒頭部分のみのお試し版を無料配布いたします。

※ゼロスとの戦闘があるSFC版の展開にショックを受けた方にはお勧めできません。

■再販:考察本「スレイヤーズ歴史学」(ドラまた新書001)
オンデマンド印刷 新書サイズ 112頁 予価:500円 
※2012年11月スレイヤーズオンリー「とことんスレイヤーズ」及び2014年10月のスレイヤーズプチオンリー「混沌鍋パ」で頒布したものを再販しました。
サンプル:Pixivサンプル
収録内容など詳細は過去記事↓を参照願います。
11/24スレイヤーズオンリーで「スレイヤーズ歴史学」頒布します!


■再販:考察本「スレイヤーズ魔法学」(ドラまた新書002)
オンデマンド印刷 新書サイズ 96頁 予価:400円 
概要:
魔法…それはスレイヤーズの華!!その発動条件とは?一体どんなプロセスで発動するのか?リナの持つタリ
スマンの魔力増幅効果の実態とは?竜破斬開発の裏側に隠された謎とは?…などなどスレイヤーズ世界の「魔法」にスポットを当てた考察本!

サンプル:Pixivサンプル
 (Pixivに画像でサンプルを掲示しています。)
収録内容など詳細は過去記事↓を参照願います。
10/12(日)スパーク内 スレイヤーズプチオンリー「混沌鍋パ」参加のお知らせ

 ありがたいことに過去イベントで好評頂きました考察本2種を再販いたします!再販は本当にこれで最後になる予定です。ご興味がありましたら是非…!今回は残部が出たら通販も行う予定です。少しお時間を頂いてしまうかもしれませんが、またこのブログで告知させて頂きますね。申し訳ございませんが、予約・お取り置きは受け付けておりません…ご了承ください。
 そして…再販だけでは寂しいので…無料配布のペーパーを作りました!1年くらいちょこちょこ書き足しているリナVSゼロスのお話です。未完成のため、今回は8頁のお試し版という形になっています…途中で終わってますけれども、会場にいらっしゃる方はお手に取って頂けたら嬉しいです!
 冒頭にも書きましたがオンリー、プチオンリー以外は初の参加です。今回はスレイヤーズは10サークルほどという事でまったりペースになりそうな予感で、いつも人の多さにテンパっていた私的には落ち着いて参加できるかな…と楽しみです!

「ゼフィーリアの悪魔」秋田禎信先生版スレイヤーズの設定検証と感想など

 スレイヤーズ25周年あんそろじー収録秋田禎信先生の作品はリナの魔道士協会時代を描いた一作…ファン的にこの時期のリナのお話というのは読んでみたかったので念願叶って大興奮です!
 さて本作、秋田先生ご自身も「設定はでたらめです」と語るように、原作で垣間見えるリナの幼少期エピソードとは異なる部分があります。野暮とは思いつつもそのあたりを確認しつつ秋田先生のオリジナルな設定の魅力を検証していきたいと思います。

1.魔道士になるつもりはないと語るリナ

 これは本作の最大の肝であり、意外性という意味で多くの読者の興味を引いた設定だったと思います。
秋田版リナは、魔道士になりたくて魔道士協会に通っているわけではないと語ります。いろいろな学校追い出され….(トラブルを起こしたニュアンス)ようやっと行き着いたのが魔道士協会。「ここまで追い出されたら家で姉ちゃんの家庭教師」という背水の陣で協会通っている…目的は魔道士になることではなく、他に居場所がなくて仕方なく通っていたというのです。

 スレイヤーズせれくと4 収録の「超巨大あとがきRX スレイヤーズうら話」には、リナが魔道士協会に通うようになった経緯として、
「姉へのコンプレックスと、魔道関係への好奇心から親にねだって協会に通わせてもらった」
といううら話が登場します。
 また、「スレイヤーズすぺしゃる20ミッション・ポッシブル」収録の「ランナウェイ・ガール」でリナは、
「あたしが魔道士を志したのは姉ちゃんに認めて欲しい、勝ちたいというのがそもそもの動機だった」
と語ります。

 目的ではなく手段というニュアンスは含むものの、原作リナはあくまでも魔法に興味があり、魔道士になるために魔道士協会に通っていたと思われ…この魔道士になる気がなかったリナは秋田先生オリジナルの設定だと思われます。

 また、魔法を習い始めた時期についても秋田リナは10歳くらいと一般より遅れて学び始めた設定ですが、原作リナは「遠き日の決着」によれば少なくとも10歳になる前には炎の矢が使えたみたいでだいぶ幼い頃から協会に通っていたようです。

 この秋田版リナの衝撃発言、私、初めて読んだ時に原作設定を忘れてすっかり受け入れてしまいました。その理由…一つ目は意外性という面白さがあって引き込まれたこと。そしてもうひとつは「魔道士にならないよ」としれっと言い放つリナのドライさ、冷静さが原作のリナの持つそういった雰囲気にマッチしていて説得力があるんですよね。「ああ、リナさんこういうこと言いそう!」って思っちゃった。

 そう、秋田版リナは、原作中に登場するリナのイメージ通りなのです。性格は昔から変わっていないんだなと思わせる男前なかっこよさ。
 魔道については素人ながらも高いポテンシャルの片鱗を見せる「天才」として描かれます。

 これは私個人の想像ですが、「姉ちゃんへコンプレックス」から魔道士協会に通ったリナは…もうちょい泥臭いといいますか…旅に出る前に知られざる下積み時代があったんじゃないかとか思うのですよ。
 すぐに魔法を使えるようになったみたいなので魔道の才能はすぐに開花したみたいですけれども、目的・目標であった姉ちゃんにはずっと勝てなかったわけで…。
 なので、ああ見えて努力の人なんじゃないかとか。
 あの不屈の精神も姉ちゃんに凹まされてそれでも立ち上がってきたからこそのもののように感じていました。

 そんな思い込みがあったからこそ、秋田先生のリナは原作中のリナのイメージそのままといいますか、リナって昔からリナだったんだ!と逆に新鮮でした。
 この天才イメージは、多分第三者の視点だったからというもの大きいですね。
 リナの心理描写つきだと、父親殴り込みに来たところで「やばい、さらに大事になってここ追い出されたら姉ちゃんにしばかれる…」とか実はもっと焦ってたかも?

 この大胆とも言える設定変更は、スレイヤーズらしさ、リナらしさを出しながらも秋田先生のオリジナリティが発揮されているように感じて、とても楽しく読めました。

2.予言にある「魔に禍いをなす運命の子」

 これも秋田先生のオリジナル設定だと思われます。流石に原作の隠された設定だったら後付けが過ぎますぜ的な…リナさん大好きな秋田先生のラブコールでしょう。

 リナは、ファンタジーの王道主人公である王族や選ばれし勇者などではなく、あくまで立場としては一庶民、一介の旅の魔道士である、というところがスレイヤーズアイデンティティの一つかなとも思うので…。

 とは言え、この設定があることでごく短編である秋田版スレイヤーズが「想像の余地」を残して締めとなっていて今後の展開など夢が広がる追加設定だと思います。ええ、これはもう続き読みたい!リナが魔道士になるまでのお話!
 勝手ながらちょっと想像してみた。
 イスタレン先生はその後もリナの師匠のような立場になるのでしょうねえ。予言については本人には伝えません。「ぼく」こと一人称の少年にも口止めします。
「まだ彼女が運命の子なのだと100%決まったわけではない。もし違った場合、余計な枷を背負わせてしまうことになる。いや、それより…リナくんの場合は『そういうめんどいのパス』とか言って協会を辞めてしまうかもしれない…。可能性がある以上それは避けたいところです。」とかなんとか。
 少年は納得しつつも
「大人って汚いですね。」
「君も大人になればわかります。」
みたいなやり取りがあったりなかったり。

 実際に魔法を本格的に習い始めたらを面白くてのめり込んじゃうリナ。そして数々の試練を持ち前の度胸とツッコミ力でクリアしていく。少年もその後も成り行き上一緒にリナと行動することが多くなって…いつしか抱く淡い恋心…でも全く気づかないリナに振り回される日々を送る。

 そんな日々の中、リナの魔道士としての成長スピードについて行けなくなる少年。コンプレックスからしだいに距離を置くようになってしまう。

 わだかまりを抱えたまま、ついにリナが旅に出る日が近づいてくる。
 ある日、協会の廊下ですれ違う二人。

「久しぶり…旅に出るんだって?」
「まーね。姉ちゃんがさ、『世界を見てこい』ってさ。なんかよくわかんないけど面白そうじゃん。」
 遠足の前の日の子供のような口調でこともなげに言い放つ。その視線はもう旅に出た先の…遠い世界を見ているようだ。
 ふとすっかり忘れていたイスタレン先生の言葉を思い出す。彼女は予言にある「魔に禍いをなす運命の子」だと。
 リナ生ける禍いインバースはきっとこれから旅に出て魔族に…この世の終わりと等しい彼らに黄昏を与えるのだ。そうか、かつてのぼくがそんなものはいないと思っていたデモン・スレイヤーとは彼女…リナ大胆不敵インバースの事だったのだ!その時ぼくは確信した。
 そうだ、ぼくとリナ究極超人インバースはやっぱり住む世界が違うんだ。いや…これは最初からわかっていたことだ。リナ世紀末インバースは、これから彼女が本来いるべき世界へ…ぼくの手の届かない世界へ旅立っていくのだ。その世界では朝起きると真っ黒な太陽がギラギラといつくも昇っていて、リナデモン・スレイヤーインバースはその中から一番生きのいいやつを、手掴みでもぎ取って目玉焼きにして朝ごはんにするにちがいな…
 ぱーん!と横から頭を叩かれる。
「また失礼なこと考えてるでしょ。」 
 久しぶりの衝撃。
「…ったくどいつもこいつも…人のこと厄介払いするみたいに扱ってさ。ていうか、そもそも最近あんたあたしのこと避けてない?そりゃクラスも離れちゃったし、会うことも減っちゃったけどさ…それにしたって露骨よ!あたしは…あんたのこと…その…友達だと思ってたんけど…違うわけ!?なんかこう、気の効いた餞別の言葉とかあってもいいんじゃない!?」
 そう言って頬を紅潮させながら視線を外したリナは…歳相応の…彼女の背負う運命には不釣り合いの…一人の小さな女の子に見えた。
 ぼくは動揺を隠しながら、
「まあ、気が利いてるかはわからないけど…きみなら大丈夫だと思うよ。」
 そう言いつつ右手を差し出す。
「とーぜんよ!」
 リナ自信過剰インバースは、満足そうに微笑んでその手を力強く握り返す。その手を伝ってぼくにまで力がみなぎるような気がした。そう、彼女は大丈夫だ。ぼくは…信じることしかできないけど、リナ悪友インバースはきっと己の運命にも打ち勝つ。そんな気がするんだ。
 と、リナ強欲インバースは握ったぼくの手をそのまま引っ張って…
「じゃさ、大切なオトモダチの門出を祝って、ケーキでも食べに行きましょうか。もちろんあんたのおごりね!」
「ああ、こんなオチだと思ってたさ…父さん、母さん僕はもう帰れないかもしれない…でもどんなことがあっても家に迷惑をかけるようなことは…」
「だからメモを書き残すなー!」

みたいなやり取りの後にリナは旅立っていくとかなんとか妄想しましたすみません捏造です。少年のキャラ定まってなくてすみません…。
 あとはリナ帰郷後の再会のエピソードとか、イスタレン先生が予言について語ってリナが嫌な顔をするお話とか妄想広がりますね。

3.呪力障壁なんて誰が覚えてんのよ

 これは小ネタな部類。本編14巻のヅェヌイ戦で使われてるからみんな覚えてるんじゃないか的なツッコミどころですね。
 でも、きっと秋田先生が神坂先生に設定聞いてみたら「知らん」って返されることが多くて、それをネタにしてみたっていう、秋田先生だからこそできるメタなネタなんじゃないかとか。このノリとテンポの良さが好きです。

 と、いろいろ書いてきましたが、「ゼフィーリアの悪魔」面白かったです!個人的には今回のMVPは秋田先生です。もしあんそろじー第二弾なんて企画があったら、続きをぜひ!ぜひに!!

混沌鍋パありがとうございました!

 遅ればせながら…スレイヤーズプチオンリーでスペースに来ていただいた皆様、ありがとうございました!当日はスレイヤーズスペースの皆さんは軒並み大盛況で売り切れ続出されていたようです。うちのスペースでも12時過ぎ頃にはすべて完売となり…嬉しいやら買いに来て頂いた方には申し訳ないやら…。Twitter見ていても去年のニコ生やSANKYOさんの大座談会以降にスレイヤーズ再燃した人が多いように感じていましたので、その勢いが即売会にも反映されたのかなーとか。スレイヤーズの勢い、素敵!!
 スレイヤーズ歴史学、魔法学共に完売のため通販はありません…すみません…。せっかくスペースにお越し頂いたのに買えなかった方もいらっしゃったようで…申し訳ないです…。何らかの形でもう一度皆様のお目に触れる形にできたらなと考えております。
 「何らかの形」…今のところ2案ありまして、一つ目はWebでの公開です。ピクシブにサンプルアップしたら意外に多くの反響頂きまして…多くの人に見てもらえるのは嬉しいですね。ただ、購入頂いた方に申し訳ないので、Webアップするとしても、少し…少なくとも1年くらいは時間を置いてからになるかと思います。
 もう一つは…紙媒体での再販です。実のところ、元々あまりイベントに参加する方ではなかったので、鍋パ前の段階では「今回のイベントでの売り切り」を想定していました。でも、今回参加してみて…サークル参加はこれで5回目ですが…ようやっとサークル参加の真の楽しさに気づいたところがありまして…。何を当たり前のことを…って思うかもですが、同人誌即売会って「交流の場」なんですね。私、一般だと、お知り合いの方にご挨拶とかはするのですが、それでも滞在時間はせいぜい1時間くらいで、買って帰るだけ、になってしまうことが多くて…でも、自スペースがあると、長い間留まりますので、交流する機会も増えるという楽しさが!サークル参加のためには、やはり本を出さなきゃ!っていう気持ちになってくる、と。…「本を作ったのでイベント出る」だったのが見事に逆転現象wで、せっかく既刊を「欲しい」と言ってくださる方がいるなら、再販も考えたいな、と思いまして…。今度再販する際は、通販も前向きに検討したいと思います。
 なんて、あくまで今漠然と思っていることなので、実現するかはわからないですけれども…。再販しない場合はWeb公開します。でもサークル参加そのものはまたしたいです!ありがとう鍋パ…!

 なんて自分語りがすぎた…当日の思い出などを。
 当初はぼっち参加なつもりでした。でも…鍋パが近づくにつれてだんだん不安に…ということで、浮月さんにヘルプをお願いしたところ快諾頂きまして…ほんと助かりました…当日のあの盛況ぶり…一人じゃ買い物も行けずテンパりんぐだったかと…浮月さん、ありがとうございました…!
 で、私、買い物でスペース開けている時間もありまして…その時にスペースに来てご挨拶や差し入れをくださった方も多かったようで…すみません(((( ;゚Д゚)))。でも浮月さんにご伝言伺いました。「REVO、EVOのころからブログ見てます」との嬉しいお言葉も頂いたようで…嬉しいですヽ(*´∀`*)ノ.+゚。
 スペースには皆さんから頂いたひよこやからあげグッズがたくさんでカオス状態だったという…。すからさんがハンター教会バッジ持ってきてくれた。「ターゲット科」らしいよ。ハンターのバッジをつけたキイロさんと明夜さんに狙われていた私…。キイロさんは狩るだけじゃなく豆をくれた。餌付けされた…狩猟民から農耕民に…。ヒヨコキャラ、みんなにいじって貰えて喜んでいいのか食われてるだけなのか…w でも、みんなに食われるキャラとして覚えてもらえてるのは喜んでいいんじゃないかと思うんだ。

 差し入れもたくさんいただきました…!ありがとうございます…!今日撮った写真です。写真にないのは既に我慢できなくてもぐもぐしちゃいました。
 色々あって書ききれませんが…主催の皆様、サークル参加の皆様、一般参加の皆様…すべての鍋パに関わった皆さま、ありがとうございました!

10/12(日)スパーク内 スレイヤーズプチオンリー「混沌鍋パ」参加のお知らせ

 放置ブログを突如更新…スレイヤーズプチオンリー「混沌鍋パ」サークル参加します!とりあえず脱稿しましたので考察本新刊も出します。概要などを…

10/12(日)10:00〜15:00 COMIC CITY SPARK 9内スレイヤーズプチオンリー「混沌鍋パ」
会場:東京ビッグサイト

サークル名:名称未定2ごう
スペースNo.:東1ホール ス65a

■新刊:考察本「スレイヤーズ魔法学」(ドラまた新書002)
オンデマンド印刷 新書サイズ 96頁 予価:400円 
概要:
魔法…それはスレイヤーズの華!!その発動条件とは?一体どんなプロセスで発動するのか?リナの持つタリ
スマンの魔力増幅効果の実態とは?竜破斬開発の裏側に隠された謎とは?…などなどスレイヤーズ世界の「魔法」にスポットを当てた考察本!

サンプル:Pixivサンプル
 (Pixivに画像でサンプルを掲示しています。)
もくじ
第一章 「魔法」とは何か?その発動に必要なものは? 
第二章 タリスマンは何を増幅しているのか 
第三章 魔族はなぜ黒魔法に力を貸すのか
第四章 竜破斬は本当に「ドラゴン」を倒すための呪文だったのか?
第五章 スレイヤーズ世界の白魔法事情と リナが復活を使えない根本的な理由

※第一章、第四章は過去にスレイヤーズ学会学会誌(2010年、2011年発行)に寄稿したものを再構成して執筆しています。
大幅に改稿しましたので、2014年Ver.として過去のものを読んだ方にもお楽しみ頂けたら嬉しいです。


■既刊:考察本「スレイヤーズ歴史学」(ドラまた新書001)
オンデマンド印刷 新書サイズ 112頁 予価:500円 
※2012年11月スレイヤーズオンリー「とことんスレイヤーズ」で頒布したものを少部数再販しました。
一部内容を再編集しています。

サンプル:Pixivサンプル
収録内容など詳細は過去記事↓を参照願います。
11/24スレイヤーズオンリーで「スレイヤーズ歴史学」頒布します!

 ということでドラまた新書第2弾出ますよ!今度は魔法ネタで1冊書きました。002と銘打っていますが、続き物ではなく、独立した1冊になっています。個人的には第2章のタリスマンの話は13年くらい前に一度Webで書きかけて頓挫したものがようやっと一つの形になったので達成感が…!なんて言ってもほんと適当に屁理屈こねてるだけですけれどもね…(((( ;゚Д゚)))。コンセプトは学会誌時代から「想像力は無限大」でやっております。もう想像するだけなら自由だろ、と。時に論理立てて、でも大半ハッタリかました読み物になっています。お楽しみいただいて、読んだ方とTwitter等で魔法談義とかできたら嬉しい限りです。
 前作「スレイヤーズ歴史学」はおかげ様でとこスレ会場内で完売となり…多くの方から再販要望頂いていました。当時スペースにお越し頂いたのに売り切れだった、という方、本当に申し訳ございませんでした。実は1年ほど前に誤植の修正や文字サイズなどを調整したVerで少部数再販致しまして、その残りを持参いたします。こちらは在庫僅少となっていますのでお早め…今後再販の予定はございません。
 また新刊・既刊共に通販は今のところ予定しておりません…申し訳ございません…プチオンリー後、実施する場合のみ告知させて頂きます。
 当日のスペースはなんと恐れ多くも鍋パ本部様のお隣だそうで…鍋パーティの具のとりにくとしてまな板の上のひよことして参上する次第。サークル参加の皆様も、一般の皆様も御手柔らかによろしくお願いいたします!
 とにもかくにも、久々のイベント参加、楽しみです。皆さんのご本買うんだー。

アナと雪の女王見てきた (ネタバレ)

 アナ雪見てきましたよ。Twitterで回ってきたレリゴーことLet It Goの映像を見たときから気になっていたのです。

 ディズニーさん公式でクライマックス動画流すとは余裕だな、と思っていたけれども、あそこだけ見ても「いい歌だ〜」って興味持つだけでネタバレにはならないところが何ともうまい。むしろ、先に見ていたことでいい意味で裏切られた。動画気に入った人はぜひ見に行ってみることをお勧めします。
 この動画以外はほとんど前情報なしで見に行ってみた感想など。ネタバレですよー。

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 姉ちゃんの「がんばったじゃないの」SS

 めがぶらのこんな質問コーナーから妄想…

●リナの姉ちゃんはリナが重破斬使えることや、魔王などの高位魔族を倒したことを知っているのでしょうか?
 それに対する感想はどんなものでしょう?

神坂「ルナ姉ちゃんも万能というわけではないので、現時点では知らないと思います。
 でも、もし知った場合には『がんばったじゃないのー』と軽く認めてくれると思います。
 そんな運動会のかけっこで2等を取ったくらいの誉められぐあいに
 複雑な表情で『あー、うん』と答えるリナ。」

 Twitterでお話していたらりびさんが「またどの時点でどんな報告の仕方や反応するかで、リナさんの成長的なものも見られて面白そう」みたいなことをおっしゃっていたのに触発されてちょいと段階的にどんなふうになるのかSS書いてみました。
 姉ちゃんに旅の話をするリナ…果たしてどんな反応があるのか…?という妄想小話でございます。作中では里帰りしていないタイミングのifも含みます。お楽しみいただけてたら嬉しいです。そして他のパターン妄想も受付中ですw


ケース1 すぺしゃるのころ

「でね、頭きたから、前に姉ちゃんと一緒にディスルに行った時に耳にした口伝を元に呪文組み立てたら金色の魔王の呪文うっかり使っちゃった。これがとんでもない威力で!竜破斬なんかもー、めじゃなくて。そのイルマードの海岸の一角には入江ができちゃって、しかもそこは生き物寄り付かなくなっなとか。ちょっとばっかりキケンな予感しまくるんで、協会には報告してないけど…ま、この呪文使えるのはあたしくらいなもんかなー」
 ちょいと自慢げに言ってみる。…さすがの姉ちゃんもびっくりするはず…と思いきや…
「ふーん。」
「ふーんて…それだけ?我ながらとんでもない呪文作っちゃったわけで」
「そんなことより…思い出のイルマードに死の入江を作ってくれた、と…」
「はっ!しまった…!いや、それはそのものの勢いつーか、報酬でないとかあり得ないこと言い出すから…」
必死に言い繕うあたしの耳にこきゅこきゅと、指を鳴らす音が聞こえて…(以下残虐な描写のため自粛)


ケース2 1巻のあと

「最後は賭けだったけど…光の剣に重破斬の力を乗せて…魔王に残っていたレゾの心の力をを借りて…なんとか魔王を倒せた、って感じかな。いやー、まさか魔王と戦う羽目になるなんて、人生何があるかわからないもんねー」
 へーぜんを装いつつ、ちょいと武勇伝風に語ってみる。
 今度こそ…姉ちゃんも驚くかと思いきや…膝の上で丸くなる猫を撫でながら…
「へー、がんばったじゃないのー」
 え…軽っ!いや、がんばったけども!そんな「運動会のかけっこで2等になったの、すごいねー。がんばったねー」、なノリで言われても!
 …生きるか死ぬか、世界の存亡を賭けた感じだったんだけど…。
「あー、うん…」
 あたしはなんとも複雑な返事をした…。


ケース3 15巻のあと

「彼は…滅びたがっていた…あたしたちの手で…あたしは、それに気付いて…応えた…。だから、本来『魔王』には効くはずのない竜破斬で…『魔王』は滅んだ…。」

 あたしは、覇王軍の策謀から『魔王』の復活…そして、蘇った「魔王」が滅びた経緯を静かに語り終えた。
 感情はどこか遠くに置いて、事実だけを話したつもりだったけど…やはり重い…。
 そんなあたしに、姉ちゃんは
「がんばったじゃないのー」
 やはり軽い口調で返す。でも心なしか声が優しげに感じるのは気のせいだろうか。
 あたしは苦笑しながら
「またそれ…?」
返す。
 でも、そうだ…がんばった…のかもしれない。つらい結末だったけれども、向き合った。
「ま、そうかもね…」
 あたしは小さくつぶやいた。
 ほんの少しだけ気が軽くなったような気がした。