スレイヤーズワンドロSS 第二回お題 「いちご」
スレイヤーズワンドロSS 第二回お題 「いちご」
「これが…夢にまで見た…いちご食べ放題!!」
一面のいちご畑に囲まれながらリナが叫ぶ。
「ここのいちご…好きなだけ食べていいんだな…!」
かく言うオレもテンションが上がっていた。
「そうよ…ガウリイ…食べ放題…なんて素敵な響き…。くっくっく…参加費銀貨5枚でしかも制限時間ありってのは、どうせ元取れないだろうって高く食ってるんだろうけど…このあたし…リナ=インバースにが来たからにはそんな打算は打ち砕いちゃる!たっぷり後悔させてあげるわ…!」
リナの物騒な発言に思わずつっこむ。
「おいおい、ちょっとは加減しろよ…」
「とか言いつつ、もう物色始めてるじゃない、あんたも」
「はっ…つい…。いただこうぜ。いっただっきまーす!」
あむ。
「くー!うまいなこれ!」
フライング気味に一個目を食べたオレにリナが指を振りながら…
「ちっちっち…甘いわね…ガウリイ。」
「ああ、甘いぜこれ!」
「その甘いじゃないって…あんた今、いちごを先っぽの細いほうから食べたでしょ?」
「そうだけど?なんかまずいのか?」
「ふっ…素人ね…。いちごはヘタ側…白いところから先に食べるのが通なのよ!!」
「なんだってぇ!!!」
早速逆側から食べてみる。
「…ほんとだ…なんかさっきよりうまい気がする!!」
「でしょ。いちごは先の方があまいから、最初に甘みの少ないヘタ側から徐々に甘い先端へ食べ進むと最後に口の中に甘味が残んのよ。」
そう言いながらもリナはいちごをヘタ側からぱくり。
「んー!おいひい!」
「へー、さすがよく知ってるなあ。」
「ふふん、ちっちゃい頃に実家にいちご卸してた農家のおっちゃんから聞いたのよ。」
そういや、リナの実家は商売やってるとか言ってたっけ。
「よし、豆知識披露したところで…一気に食べまくるわよ!!」
「おう!」
掛け声とともにオレたちは文字通り「いちご狩り」を始める。
オレも
いちごを食べながらも…リナの方がちらちらと気になる。
主に口元が…。
いちごの大きさに合わせて小さく開いてかぶりつく…なんというかそそられる。
…やっぱり…先から食べる方がいいんじゃないか…などと思いつつ…オレたちはいちご畑の主人が泣いて謝るまでいちごを食べ尽くした。
ごちそうさん。
【あとがき】
ワンドロお題はいちご。テレビでやってたうんちく話思い出してネタにしてみました。
1時間で参加は初です。
荒いですけれども書いてて楽しかったです!
スレイヤーズワンドロSS第1回 お題 「好きなキャラ」
毎週金曜日のスレイヤーズワンドロ、SSで参加させて頂いています。
せっかくなのでこのブログを活用しようかと!
まずはべったーさんに上げていた第1回ログから。
スレイヤーズワンドロ第1回 お題 「好きなキャラ」
「たとえ勝てる確率が1パーセントほどだとしても、そーゆう姿勢で戦えば、その1パーセントもゼロになるわ。
―あたしは絶対死にたくない。だから、戦うときは必ず、勝つつもりで戦うのよ!
むろん―あなたたちも」
魔王との戦いの前に、オレよりずっと年下のはずのお嬢ちゃんが大の男二人を前に言った言葉。
その言葉に死ぬつもりで戦う気だったオレとゼルガディスは奮い立った。
そして嬢ちゃん―リナはその言葉通りに…1パーセントの勝利を掴んだ。
どうやらオレはとんでもないやつの保護者を買ってでちまったみたいだ。
自然とお嬢ちゃん扱いはしなくなっていた。
約束のアトラス・シティまであと少し…もうオレはお役御免かな…寂しさを感じながら、これからどうするつもりなのか…何気なく聞いてみた。
帰ってきたのは意外な言葉。
「光の剣を譲ってくれる気になるまで、ずっとあなたの追っかけをやらせてもらいますからね」
おいおい、光の剣はやらんぞ…そう思いながらも、なぜだか妙に嬉しかった。
オレはまだリナと一緒にいられる。
こいつが何をしでかすのか…もっと見ていたい…目が離せない。
実家のゴタゴタの原因になって…ひとときは捨てちまおうかとも思ったこの光の剣…だが…こいつをリナが使ってくれたおかげで魔王に勝てた。
そしてリナとまだ旅ができる。
疎ましかったはずの剣にオレは感謝した。
やっぱりあの日…リナと出会った日の直感は正しかったのかもな。
この剣で何ができるのか…その答えはきっとリナとの旅の先にある…そんな予感を感じつつ、オレはアトラス・シティへ足を進めた。
【あとがき】
好きなキャラはリナです…!ってことで、ガウリイ視点でリナの魅力など。
スレイヤーズクラスタ内ではときおりガウリナ自覚論なるものが語られます。リナとガウリイはお互いをいつから男女として自覚し始めたのか!って話。
私の中でも答えは出てないのですが、1巻時点ではガウリイは人間としてのリナに惹かれた感じかなあとか思ってそのパターンです。
2巻でリナの「さてはあたしに惚れたな」発言があるのですがきっと「え…オレはそんなつもりは」…ってドキドキしてればいい。そんなピュアなガウリイも好き。