みんなのスレイヤーズ

http://www.animate.tv/special/slayers_01.php
 アニメイトTV内にスレイヤーズREVOLUTIONプロデューサーの宿利剛さんのインタビューが掲載されました。スレイヤーズREVOLUTIONの作品コンセプトについて、かなり詳しく語られています。
 これを読んで「やはりな」と思った。作り手側の意向としては「老若男女、ファンも初めて見る人も気軽に楽しめる、王道アニメとしてのスレイヤーズ」を目指していたようで。無印のコンセプトもきっとそうで、それは成功を収めた。その成功があったからこそ、10年経っても愛されるスレイヤーズというコンテンツが生まれた。これは間違いないと思う。私はアニメから入った人間なのでよくわからないけど、当時の原作ファンにしたら「余りに軽いノリで物足りない」という意見はあったんじゃないかと思う。ただ、TVアニメという媒体、そして初めて見る人の入りやすさを考えたらライトに楽しめるノリというのは方向性としてはありだった・・・そう思う。
 そして、REVOLUTIONで目指されたのも同じだった。4年目の4作目だったらもっとマニアックに作ってもよかったかもしれない。でも10年のブランクがある。新規層も入ってくる。設定を忘れている人もいる。子供の頃に見ていたイメージそのままで見始める人もいる。そして、インタビューにあるように、今の時代に敢えて「分かりやすいアニメ」を目指すという意味でも、原点回帰を図った。そう思えてきた。
 でもさ・・・こういうことはもっと早く言って欲しかったかも・・・。

昔はこういう、もっと肩の力を抜いて楽しめる作品が多かったのに、今は理詰めで複雑な作りになっていて、見ている人が考えさせられたり、緊張感を持って見るようになったように思います。

 すいません、ものすごい肩の力入れて見てたんですけど・・・。あと、考察とかすごいしてるんですけど・・・。私がREVOLUTIONが「分かりやすい王道アニメとしての爽快感」が売りであることに気付き、それを堪能できたのがようやく10話。それまでの葛藤といったら・・・。やはりアニメは基本的に「スレイヤーズ入門編」なんだな、と再確認。コアな楽しみ方をしたければ原作を読もう、と。とは言え、私としては、アニメのノリはそれはそれで好きですし、ちゃんと原作・旧作ファン向けのネタも仕込んでいるので、これはこれで楽しんでいますけどね。REVOLUTIONを見て、新しくスレイヤーズに興味を持ってくれた人がいるなら嬉しい、そんな境地だなあ。
 
 あと、

シナリオライターの皆さんも「リナは空を飛べるのに・・・・、とか理屈から入ってしまうと全然筆が進まなくて」と苦労したようです。「『スレイヤーズ』って何やっても許されたよね。僕達、難しく考え過ぎていたのかも」というところに行き着くまで時間がかかったようです。そこでギアが一旦入れば、思い切ったシナリオが上がってきました。いい意味で、たががはずれて、勢いのある作品を毎回、書いてくださっています。

 とありました。そりゃ「設定に縛られて何も書けない」っていうのは文字通りお話にならないけどさ・・・守るべき設定は守って欲しかったと思う。
 まあいいや、なんか吹っ切れた。ラスト3話、とにかく熱いバトルを頼みます。後半戦はどうなるかわからないけど、今度はもう少しマニアック度を上げてもいいんじゃないかなあ。