特別編集コミックス「名探偵コナン VS黒ずくめの男達」

 

 コナンの黒の組織に関わるエピソードを纏めて読めるコミックスです。500ページ強で743円+税、青年コミックスサイズでお得な感じ。劇場版「名探偵コナン漆黒の追跡者」大ヒット記念御礼緊急出版、だそうです。なるほど、上手いですね。映画を見て「黒の組織の話」を読みたくなった人・・・主に出戻り層をターゲットにした1冊、と。コミックスは60巻超えてますから、全部を買うなり読み返すなりするのはかなりの負担。そこで「これさえ読んでおけば」という1冊を太っ腹にどーんと出しちゃおう、と。・・・ええ、見事に釣られましたともw本屋で見かけて思わず買っちゃったよ。
 内容は、組織との因縁が始まる第1話、灰原初登場の話、今回の劇場版とも絡むピスコの話、ベルモットの話に加え、コミックス58巻辺りの割と最近のお話まで掲載されています。さすがに黒の組織全エピソード掲載は無理だったようですが、抜けている過所はダイジェストでストーリーを紹介してくれていて、流れはわかるようになっています。
 でも、このダイジェストが曲者だった・・・エピソードの佳境→ダイジェスト→なんかクライマックス!みたいな過所が・・・。(ネタバレにつき白で キールが組織に奪還される→ダイジェスト→赤井がいきなり死にそうになっている)えええええ!そこダイジェストにするのかよ!何があったのか気になるじゃないかwということで、結局その部分のコミックスを買ってしまったと言う・・・。商売上手め・・・。
 いや、ほんとこれ上手いですよ。映画の内容のおさらいができて、更に先のエピソードまで読める、と。最近コナンはめっきり読んでいなかったので、未見のエピソードに興味津々になっていたら、肝心な部分ダイジェストってw絶対私のようにコミックス買っちゃった人いるだろうな。
 とは言え、まとめ読みできる企画は嬉しかったし、楽しめました。長期連載作品には、こういう「出戻りの人が戻ってくるきっかけ」になる企画が必要なのかも知れませんね。新規層への配慮にもなるし。

 と、スレイヤーズに目を向けてみれば、去年は長編の新装版出たし、スレイヤーズせれくとも刊行中。書店に並ぶってことはそれだけで宣伝になるわけで、「昔持っていたのを手放しちゃったけど、書店で見かけて改めて手に取った」って人も多かったのかな、なんて思ったり*1。そう考えると繋がる表紙、という装丁は効果的ですね。目立つもん。
 
 せれくと最新刊とりーでぃんぐは20日発売。bk1には本日入荷!今特急便で注文すると関東一円なら明日の午後には到着します。りーでぃんぐ早く読みたかったので、新装版完結以来、久々に使っちゃいました。明日が楽しみだ〜。

*1:まあ、1番は何と言ってもファン向け2冊目需要だったと思うんですが。