スレイヤーズEVOLUTION-R 第6話からみえたものまとめ

 また回りくどいタイトルですが…6話感想補足考察です。以下、スレイヤーズEVOLUTION-R6話までのネタバレです。あ、原作ネタバレも含みます。


 スレイヤーズEVOLUTION-Rのメインストーリーを中心に見た場合、6話で注目すべきはオゼルの登場でしょう。ヴェゼンディ編をやるらしいとわかって、しばらくは原作ベースでラドック親子と事件の謎解き中心に進むのかと思いきや…早いタイミングでオゼルが表舞台に出てきました。いい具合にEVOLUTION-Rのストーリーと絡めて来たな、と嬉しくなりましたよ。原作話は嬉しいけど、メインのほうも進めていかないと尺が足りなくなっちゃうかな、と心配だったので。まだまだ謎が多いオゼルですが、6話まででわかったことまとめ。

・その体は動く人形。
・リナたちに「赤法師レゾの魂の眠る壷」を探し出して打ち砕いて欲しいと依頼。
・ズーマに「契約により」従っている状態。
・レゾを「レゾ様」と呼ぶ。Rezoの逆さ読みのOzerという名前、赤い服といい、どうやらレゾとかかわりの深い存在のようだ。

 このあたりまでがREVOLUTIONまででわかっていたこと。オゼルはEVOLUTION-R1話でも登場し、その時点でもズーマに従っていました。その行動の元となる彼女の言う「契約」の正体が6話で明らかになりました。それは「壷を所有するものに仕える」というもの。ラドック=ズーマなので、所有権が移った云々の話は芝居なのですが、この条件は本当のことでしょう。所有者の命に従い、所有者を守るためなら身を挺することもいとわない。とは言え、「仕える」というのは表面上の話だけで、心まで完全に許しているわけではないようなんですよね。オゼルはリナがL様の呪文を使えることを知りながら、そのことはズーマには伝えていませんでした。「聞かれなかったから」というところでしょうか。壷ありき、なオゼルですが、本心では「壷が打ち砕かれること」を願っているようです。ただ、レボ最終回のセリフから察するに、オゼルの意思ではなく、レゾの意思の可能性が高そうです。
 壷を所有するものに仕えることを運命付けられながらも、その打ち砕かれることを望む、というなんとも複雑な立場にいるオゼル。どうやら壷を手にしていても、自分の手で壊すことは出来ないし、所有者が望まなければ他者に渡すことも出来ない。シルフィール父の言葉を借りると「そういう風には作られていない」のでしょう。理由はわかりませんが。恐らく、ラドック邸でポコタあたりが壷を壊そうとしたら、破壊を望む意思には反し、壷を守ったのではないのでしょうか?壊すためにはそれを望むリナたちに所有者になってもらうしかない…そんな気がする。
 そんなオゼルがジョコンダ城でリナたちにコンタクトを取り、「赤法師レゾの魂の眠る壷を探し出して打ち砕いて欲しい」と依頼した理由は謎です。この内容があの時点で彼女が伝えることが出来た精一杯、だったんでしょうね。壷のありかとか、ズーマが主であることは「契約により」リークできなかった。この依頼の目的はオゼルの正体共々究明が待たれるところ。
 ストーリー面で気になる点はもう二つ。魔族の参戦とゼロスの目的。
 原作同様、デュグルドとグドゥザが参戦してきた。狙いはこれも原作と同じく、ゼルとアメリア。恐らくその目的も原作同様に「露払い」でしょう。リナとガウリイ(レボの敗戦の雪辱からガウリイもターゲットになっている可能性は大)はズーマ本人が倒すつもりだから手は出さず、残りのゼルとアメリアを始末するべく参戦した。しかし、セイグラムもガーヴも滅びちゃってるので、なぜ彼らが関わることになったのか、という部分はオリジナルになるでしょうね。レゾと繋がりのある魔族なんだろうか?EVOLUTION-Rにあわせたアレンジに期待。ゼルとアメリアの活躍もね。
 そしてゼロスの目的は未だ見えないが…「壷そのものに用があるのではなく、泳がせつつ、リナたちを巻き込むことを狙っている」のは確定かな。壷が欲しいならラドック邸に行って奪えばいいわけですし。
 と、6話時点で見えたのはこんなところでしょうか。原作エピソードをやりつつも、オリジナル部分も楽しめる今の展開はとても興味深いです。中盤の盛り上がりがますます楽しみになってきました!