スレイヤーズEVOLUTION-R 第5話ネタバレ感想 その2

 スレイヤーズEVOLUTION-R 5話のネタバレ感想。Bパートから。


 「タフォーラシアを救ってくれようとしたのはレゾだけだったんだ!」とポコタ。リナは静かに「残念だけど、あたしたちが言っていることは真実よ」と応える。ここ、ゼルの顔(上半分は影)が正面に置かれ、その奥にいるリナが喋っている、という演出が良です。ゼルが何か思うところがある、という雰囲気が伝わってきます。そのままゼルがポコタの方へ歩み寄るシーンにも一連の流れで繋がっていますし。
 ゼルは岩に覆われた腕を見せつつ、自分がレゾの実験によってキメラにされたことを語る。「こんなことをする奴をお前は信用できるのか?」…そう問いかけるゼルだけど、ポコタはたじろぎながらも「でも…レゾはタフォーラシアを救ってくれた。オレにとってはそれが真実なんだ!」と平行線。
 ここでリナが仲裁に入ります。「そう簡単に割り切れるもんじゃないのかもよ。人間の善悪なんてさ」この辺、テーマにも関わってきそうですね。「人々を救う正しい心と、魔王を封じた悪の心。そのどちらもが、レゾの本性だったのかもしれないってことよ」そう、レゾも途中まではいい人だったのかも知れないし。シャブラニグドゥ戦では最終的にリナに力を貸してますからね。とは言え、ゼルにしたことも真実なわけで…結局はどちらの心も持っていたのかも知れない。このあたりも今後語られるのかも。
 ここでガウリイが「まあ、悪の心しか持たない奴もいるけどな」と呆れモードで言う。同意する一同。リナだけよくわからない、という感じで…って、リナのことかー!まあ、ブラックジョークってことで。
 更に奥に進んだ一行は、大きな扉の前に辿り着く。ここが…目的の壷のありかなのか?ポコタは隙間から強引に入ります。顔がぐにーってなるのがかわいいw「レゾが本当はいい奴だってこと、オレが証明してやる!」と気持ちが焦っているようです。部屋の中には石の棺…そしてその上には冥王の壷。ほんとにあったー!
 壷に手を触れようとするポコタの前に現れたのは…ゼロス。「その壷の中には赤法師レゾの魂は眠っていませんよ」ということらしい。遅れてリナたちも部屋の中に入ります。ゼロスは、「この壷はナーマの魂を本来の体から鎧に移し変えたものだ」、と言う。やはり壷1個に付き一人、なのね。壷たくさんあるんだな。これはアフレコ現場でレゾが怪しい壷売り、と言われるのも納得w
 リナは「あんたら魔族もレゾの魂の眠る壷を狙ってきたんじゃないの?」と詰め寄る。そう、レゾの魂の中には魔王の魂も眠っているかもしれない。でも、ゼロスは「ちょっと違うんですよね」と否定。「何がどうなっているのか」を調査するのがお役目らしい。「ことによると魔族にとってもまずいことになるかもしれない、ということ」と付け加える。それ以上はもちろん「秘密です」。
 少しだけ語られたゼロスの目的。てっきり壷の中の魔王の復活か?と思われたけど、それについては「ちょっと違う」と半分否定。…そこまでは視聴者も予想していたでしょうし、それ以上の何かがあるってことか。この「冥王の壷」というアイテムは魔族にとっては実は邪魔なアイテムなのかも。
 あ、ちょっと脱線するけど、今ふと思った。そういえばレゾは新しい、目の見える体を手に入れようと、壷を試している可能性がありますよね。その実験の際に魂の一部だけが切り離されて、壷の中に残っている…それが壷の中に魂が残された真相のような気がしてきたぞ。
 「レゾの壷はここにはないのか?」と問うポコタにゼロスは「さあ〜それはどうでしょうねえ?」とすっとぼけ。
 そこに強襲者現る!気配を察したガウリイがリナを庇う。前回の名誉挽回、とばかりにガウリイいい仕事キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!。今回はかっこいいですよ。肩に傷を負うガウリイだけど…AT-Xでも流血はNGですか、そうですか…。でも、血は出ていないけど、ガウリイかなりつらそうです。松本さんの演技も良!
 強襲者は…もちろん暗殺者ズーマ。なんか寡黙になってかっこよくなってますよw今度はちゃんと暗闇に現れたしw敗戦で心を入れ替えたようだwズーマを挑発しつつも、心の中では冷静に状況判断中!なリナがかっこいいです。
 しかし…空気を読まないナーマが「どなた?リナさんのお友達?」と絡んでくる。「あたしの命を狙っている暗殺者よ!」との説明に、ナーマの様子がおかしくなる。「暗殺者」という単語に反応したらしい。「許さないんだから〜」と言いつつズーマを攻撃。しかも理性を失ったかのような暴走モード。
 またマニアックなネタを使ってきましたね。ナーガの母親は暗殺者ブーレイに殺されているという裏設定があります。それを思い出して暴走モード入っちゃったんでしょう。ナーガは別に暗殺者見ても暴走したりしないんですが、こいつはナーマ。記憶はっきりしないせいもあって、深層心理の奥の母親を殺された記憶と結びついちゃったのでしょう。
 って、このネタかなりディープですよ!原作でも明かされてません。匂わせる描写はありますが。はっきり明言されてるのはファンクラブ会報のみ。このシーンの意味がわかる人って少ないのではなかろうか?ディープなファンへのサービスとは言え…少しマニアックすぎる気も。まあ、そろそろりーでぃんぐあたりでナーガ=グレイシアも解禁になりそうだし、この設定も語られるかもね。
 暴走モードのナーマは辺り構わず呪文を撃ちまくる!ズーマはクールにかわし続ける。虚霊障界(グームエオン)による魔法障壁も健在。やっぱり別人のようにかっこいいですよ、ズーマさん!正直、私の中ではギャグキャラ化してましたが…見直しましたよwやっぱ魔族と融合してるのかね?新しい手をつけただけじゃなくて。
 ナーマはついに本気モード。魔竜吠(グルドゥーガ)によるディモスドラゴン召喚に踏み切ります。ガウリイは「何だそれ?食ったらうまいのかな?」って、そんなお約束なボケをかまさんでもwしかもなんか怪我の正で苦しそうなのに。ボケシーンだけど、表情真剣なのでなんかかっこいいですよ。今日のガウリイは。
 呼び出されたディモスドラゴン。ゼロスは冥王の壷をコンコンと叩いて割る。ナーマの中から光が出ていき…鎧は崩れる。どうやら魂が元の体のところに戻ったみたい。ディモスドラゴンも消えました。召喚途中だったから、途中で消えたのか、ゼロスが押し戻したのか…?ナーマを心配する一同だけど、ゼロスの話だと、あくまで元の体に戻っただけ、だそうな。
 そんなやり取りを空気を読んで待っていてくれるズーマさんw冷静な判断が素敵ですよ。ゼロスはズーマに「僕はあなた方が持っている冥王の壷に用があるんですけど」と問う。お、情報くれたよ。やはりズーマが持っているのがレゾの魂が眠る壷か。ゼロスはズーマがリナを襲うのを見越して、リナを見張っていたらしい。しかしズーマの興味はあくまでリナのみ。ズーマはリナにあの名セリフを言う。「ヴェゼンディに来い。さもなくば誰かが死ぬ。」おおおお、ヴェゼンディ編やるのね!警告だけを残してズーマは去る。ゼロスも「僕はこの辺で」と消えます。てっきり同行するのかと思ったけど…今作のゼロスはリナたちと馴れ合うつもりはないようですね。まあ、魔族だし、そのほうが自然か。
 一行は誘いに乗り、ヴェゼンディへ行くことに。壷もズーマが持っているみたいだし。…しかし、今回、ズーマとゼロスが出てきてくれてよかったねw完全に手掛かりゼロになるところだった。ポコタは「オレだけは信じているからな、レゾ」と心に誓う。
 さて、ナーマは崩れたままですが…
リナ「あいつのことだから、そう簡単にくたばったりはしないわ」
アメリア「そうですね」
 とあっさり流したwまあ、ナーガだしwそして、森の中のみかんのダンボールの中から高笑いが聞こえて…ENDwみかん箱も原作からのネタですねw嬉しい。これにてナーマは退場のようですね。川村さん、お疲れ様でした。
 …結局ナーマがジョコンダ城地下にいた理由とか、壷が発動しちゃった理由、本体が移動していたわけなど、はよくわからなかったわけですが…ここは究極呪文の出番か…「うん、ナーガだからね」。
 でもまあ、本編にナーガの登場というノルマの達成と、壷がどんなものなのか、という顔見せの意味合いではよい登場の仕方だったのではないでしょうか?ギャグ月間面白かったしね。この辺りで退場、も引き際が良くて○。
 今回は高山さん脚本、ってことでリナが久々にかっこよかったです。3話・4話とかわいいリナが続いていましたが、シリアスパートのかっこいいリナもやっぱ痺れるねw
 さあ、次回はヴェゼンディ編に突入。予告を見ている限りはラドック、アベルにグドゥザ・デュグルドまで登場するようですよ!これは本格的に6巻エピやってくれそうだよ。魔族戦楽しみだなあ。EVO-Rのストーリーとどう絡めるのかも楽しみ。
 って、何だかんだで月曜日のうち(日付は変わってるけど)に書き終わってしまったw早く寝ないと…。