スレイヤーズEVOLUTION-R第4話感想補足

 4話感想へコメントたくさんありがとうございます。とりあえず自分の思いを纏めないとお返事できそうにないので、お返事はもう少々お待ちを。ということで、4話補足感想。


 やはり賛否両論な流れになりましたね。でも、「内容は面白かっただけにガウリイに関しては残念」という比較的肯定的なご意見が多く、なんとなくほっとしています。私も大体同じ思いです。
 正直な思いを言いますと、私としては、ガウリイはずっとリナの傍にいてくれるガウリイでいて欲しかった。そして、今回のガウリイがあまりかっこよく見えなかったことは素直に残念。
 でも、よくよく今回のお話を思い返してみれば、別の視点が見えてくるのかな、と思ったのでそれを今回纏めてみようかな、と。
 ガウリイは本音ではリナと一緒にいたかったと思うんです。剣の中に映るリナを思ってため息をついたり、リナが迎えに来てくれたときの嬉しそうな顔を思うと、そんな風に思える。だけど、ウッピーたちと一緒に暮らしているうちに情が移ってしまった。この子達の父親として責任がある…そう思い込んでしまったんですね。だから、自分の気持ちを押さえ込んでも、父親としての責任を果たそうとしてしまった。逆に考えると…リナと一緒にいたいのは「保護者としての責任」ではなくて、自分の正直な希望…愛情なんですよ。その辺あんまりはっきりと自分では自覚してないかもしれないけど。そして、これは間違いないと思うんだけど、リナが自分に対して恋心を抱いていることには気づいていない。必要とされている意識が薄いというか…旅の相棒として頼られていることは感じているだろうけど、自分がいないときのリナがあんなに凹んでしまうことまでは想像していないんじゃないかな、と。だから、「本当はリナと一緒にいて、彼女を守っていたいけど、それは一方的な自分の希望なんだ。今はそれを押さえても父親としての責任を果たさなければ」そんな風に思ってしまったのかなーと。
 で、トッピーに「愛し合うもの同士が一緒にいるのは当然です!」と言われたときに、「はっ」、と思った。「自分は間違っているんじゃないか?自分の気持ちを偽ってもいいのか?」と。その一方でやっぱり父親としての責任もあるし…と思い切れない。
 結局のところ、父親になろうと頑張ったけど、中途半端で終わってしまった。そこにちょっと無力感を感じて感傷に浸ってた。でも、リナはわかってくれてたんです。ガウリイがその優しさから一生懸命父親をやろう頑張っていたことを。それで嬉しそうな顔をした、と。
 リナはリナで、単に一緒にいて守ってくれるガウリイ、じゃなくて、彼の優しいところとか、ちょっと世話が焼けるところとか、そういうところもひっくるめて好きなんじゃないかな、とか思った。「まったく、しょうがないんだから」…そういう想いがリナの中にあると思うんですよね。守ってもらうだけじゃなくて、自分もガウリイをフォローして、守ろうとしている。アニメ版リナにはその要素があると思う。原作の方はどっちかっていうとガウリイの方からの無償の愛、なんですよね。リナにとってガウリイはちょっと無茶やってもフォローしてくれる存在+精神的な支えという意味合いが大きなウエイトを占めている。だけどリナからガウリイへの返しがあまり強く描かれてないんですよ。まあ、普段の生活費とかは主にリナが稼いでるわけですが、それを置いておくとして。…ガウリイ的には「刃の先に見える」生きがいを見つけられたことで充分満足していると思う。それに対して、アニメのガウリナは不器用な二人の二人三脚なのでは?そう思ったら、それはそれでよく思えてきた。
 と、いうことで、心の整理が付きましたw