セイルーンサーガ

 スレイヤーズEVOLUTION-R3話を見てふと妄想したイメージ。考察とかではなく、あくまで私のイメージです。小説とかまでには技術の問題でできないので、ダイジェスト風にイメージを書き連ねてみる。一応3話のネタバレになります。


 なんだか今回、ギャグ回だったんですが、アメリアとナーガの話って事で、妙に色々妄想してしまいました。という事で、セイルーン王家の私の中のイメージをナーガよりに。アニメ版から受けたイメージです。めがぶら設定は参考にしてますが、あえて違うイメージも入れています。

・若かりし頃のフィリオネル王子。お忍びの旅の途中にとある村で悪事(しょーもない事)を働いていた悪の女魔道士を成敗。女魔道士は自分を打ち負かしたフィリオネルの圧倒的パワーに改心&一目惚れ。強引に旅の同行を決め込む。一緒に旅するそのうちに、いつしか二人に愛が芽生える。フィリオネルは彼女を王宮に連れ帰ることを決意。但し、さすがに悪の女魔道士ルックはやめるようにと正義の説得。己のポリシーと恋心の間に揺れ動いた女魔道士だが、結局はフィルさんへの愛を取る。
・王宮に戻ったフィリオネルは女魔道士を妻に娶りたい旨を宣言。当然周囲はどこの馬の骨ともわからない女が王子妃となることに猛反対するが、フィリオネルの熱い説得の末、最終的には押し切る形で二人は結婚。
・しばし続く幸せな時間。グレイシア・アメリアの二人の子宝に恵まれる。グレイシアは母によく懐き、魔法の手解きを受けていた。しかし、そんな折エルドラン王の体調が悪化。フィルさんが実質の政務を取り仕切るようになる。慣れない政務に忙しく、家族の相手をする暇がないフィリオネル。
・「王子妃」は構ってもらえない寂しさもあり、グレイシアの社会勉強という名目で王宮を抜け出して羽目を外す旅に出る。幼いアメリアは留守番。久々に身に着ける悪の魔道士ルック!その姿を目の当たりにしたグレイシアは母への憧れをよりいっそう強めることに。
・二人を迎えに来たフィリオネルは当然激怒してお説教。「王子妃」は自分への愛を再確認し満足。でも、グレイシアは憧れの母をしかりつける父の姿に釈然としないものを感じ、その後、父に何かと反抗するようになる。
・そして…悲劇が起こった。結婚当初より「王子妃」に反感を抱くものは多かった。彼女に迫る暗殺者ブーレイという魔の手。胸騒ぎを感じて母の元に向かったグレイシアだが、時既に遅く、目の前には血まみれで事切れている母の姿が。
・フィリオネルは残された二人の我が子を強く育てていくことを決意。しかし、グレイシアは亡き憧れの母への強い思いから頑なになってしまい、より父を拒むように。一方アメリアはヒロイックサーガ好きという趣向がフィリオネルと似ていたこともあり父によく懐く。フィリオネルはグレイシアの事が気になりつつも、まだ幼く、自分を慕うアメリアをついついかわいがってしまう。そんな二人の絆にグレイシアは寂しさを覚える。自分が拒んでいるせいなのはわかっているのに…。
・しかしいつまでも落ち込んでいるグレイシアではなかった。自分が母のようになることでその思いを昇華しようと考え、魔法の修行に打ち込む。一人立ち上がった彼女を遠くから見守るフィリオネル。
・母の形見の衣装を身に纏える位に成長したグレイシアは一人、旅に出ることを決意。その目的はもっと力をつけることと暗殺者ブーレイを倒すこと。でも、それは復讐のためではない。母が自分の中に生き続けることを示し…そして母を超えた証を手に入れるため。苦難の旅のその末に、見事ブーレイを打ち倒す。
・ブーレイを倒し、しばし放心状態になるグレイシア。でも、ここで終わりではないはず。母を超えた新しい自分の始まり。まずはこの力を世に示そう。手っ取り早いのは…誰か名のある相手を倒すこと。「リナ=インバース!『不敗の魔王』の名を誇るあなたの伝説も今日を限りで幕を降ろすってことよ。このわたし、『白蛇のナーガ』の手によってね!」…こうして、リナとナーガの腐れ縁が始まった。…気が付いたら最初の決意はとっくに忘れて、リナにご飯をたかったり、単にケンカしたりの日々だけど…。でも、実はもう目的は果たされていた。「白蛇のナーガ」の力を認め、本気でどつきあえる相手と出会えた事で。
・リナと別れて、一人ナーガは思う。故郷の父と妹の事を。もう父とのわだかまりなんてどうでも良くなっていた。あまり構ってやれなかったけど、妹はもう大きくなっただろうか。そろそろ、しかられにセイルーンに戻るのも悪くない…そう思いながらもなかなか思い切れないナーガだった。

 EVO-R3話ではどうやらナーガがフィルさんに対してあまりいいイメージを持っていない風だったのが意外で新鮮でした。でも、よくよく考えてみたら、あの二人の性格ってなんか合わないような気がするんですよね。そして、フィルさんとアメリアの絆との絡み。過去作含め、二人の仲の良さは描かれていましたが、その中にナーガはいなかった。ナーガ=グレイシアは裏設定なので表に出なかったのは当然といえば当然ですが、そこが補われたような気がして色々イメージが湧いちゃいました。本気の親子喧嘩状態ではなくて、嫌いなわけではないけど反発してしまう、そんなイメージかなあ、と。そこに関わってくるのがナーガの心の師でもある母親。「お母さんが死んじゃって、寂しかったんだから」は本音でしょうね。ナーガは実は寂しがりやだと思う。リナにあんなに絡むのもなんだかんだで構ってくれるからなんだろうな、と。無視されるといじけますし。上記のイメージ、ちょっとナーガを美化しすぎかもしれませんが、彼女がより好きになりましたw