見捨てることはいつでもできるが、助けることは今しかできない

 スレイヤーズREVOLUTION8話の補足。以下は感想というより単なる私情です。言ってすっきりしたかった。
 スレイヤーズREVOLUTION8話を見てなんだか少し疲れました。見直したら良かった部分もあったけど、やっぱ第一印象が良くなかった。私の中でダメだった4話に比べれば見所もあったけど、あの時とは違う衝撃が私を襲った。5・6・7話と概ね満足がいく出来だったところにこの8話が来たこと、そしてまだ序盤だった4話とは違い、半分を過ぎたところで見たこと。この辺が理由だと思うんですが・・・8話の出来云々より、これをきっかけに今までスレイヤーズREVOLUTIONについてのファンからの苦言が一気に私の中に「そういやその通り」という風になだれ込んできてしまったことが響いた。で、やっぱダメなんじゃないか・・・REVOLUTION・・・と一気に欝モードに入ってしまったorz。
 だけど、何とか思い直した。いっそ原因となった8話を受け入れよう、と思ったら急に楽になった。リナのキャラについては、私が拠り所にしているのは、よーく考えたら原作でも旧作でもなく「私の中のリナ観」であることに気づいた。こんなのほんとファンのエゴだ。別に私のためにスレイヤーズを作っているわけではない。で、今回については納得している人もたくさんいるみたいなので、それなら私の中のリナ観が間違っているのかもしれない、もしくは単にこの話の脚本の人のリナ観と私のリナ観が違うのかも知れない。
 ファイヤーボールについては・・・NEXTでリナがガーヴにガーヴフレアを使ったのと似た感じで、あくまで効かないのは分かった上での挑発と宣戦布告だったのかな、と思うことにした。ゼルのディグボルトはどう考えても理由がわからないんだけどねorz。ゼルも本気じゃなかった・・・とは思えなんだよね・・・。リナの作戦に驚いていたし。やけくそ気味に撃ったにしてはその前にまだやれることもあったはず。しかし、よりによってなんでディグボルトなんだろう・・・火や風、地系の呪文なら目くらましとか呪文の詠唱を聞かれない様にする為とか、足止めとか理由もつけられなくもないのに、なぜに2次的効果が全く期待できないディグボルト・・・。どなたか論理的なフォローを思いついた方、是非教えてください。
 ここで、昨日はそこまで考えが及ばなかったので、言及できなかったゼロスの真意について考察してみます。まだ目的は見えないのですが、ワイザーのリナ逮捕に協力したのはルヴィナガルドに協力しているから・・・ではないでしょう。ゼロス自身もリナを別の形で利用しようとしているのでは?という気がしてきた。その為には捕獲したい、そこでワイザーに手を貸した。根拠は・・・光の剣に拘らなかったこと。本当にルヴィナガルドに・・・というかジョコンダに協力しているなら、犬猫と同じように光の剣も手に入れようとするはず。入手したいならポコタをむざむざと逃がしはしないだろうと。彼にとってはそこはどうでも良かったのでスルーした。あくまで用があるのはリナ、そのように感じた。ただ、あのポコタを逃がすシーンではリナはボム・ディ・ウィンをで吹っ飛ばした後に、すぐにゼルに攻撃を促してゼロスの注意を引きつけているので、リナの作戦勝ちだった可能性もある。・・・でも、結果はどうあれ光の剣はどうでもよかったように見えるな。
 はてさて、何をさせたいんでしょうねえ。単純に捕まえるだけならワイザーと関わらず、直接単身出向けばいいわけで、「ルヴィナガルド王国の人間がリナを捕まえる」という事実が必要だった?・・・ワイザーをおちょくってお食事したかっただけかも知れないけど。
 と言うようなことを考えていたら、なんか落ち着いてきた。もう一度スレイヤーズREVOLUTIONを信じてみようと思った。原作のリナのセリフ「見捨てることならいつでもできるが、助けることは今しかできない」というのを思い出した。この場合は助ける、というのはファンとして最後まで見届けることかなあ。残り5話、最後の盛り上がりを期待しています。
 本当はこんな葛藤しなくていいくらい、一連の違和感がなければ一番良かったんだけど・・・。