スレイヤーズREVOLUTION 第4話感想

 今週は第4話 「DRIFTER どっちが追うか追われるか!」。もう4回目か〜。始まっちゃうと早いな。

 今回、かなり私情を書きます。オンエア後、この話をどう受け止めていいのか分からず、かなり悩みました。最初はもっとソフトな感想を書こうと思ったのですが、「目を伏せても本当は知ってる」の歌詞を思い出して、あえて思ったことを書くことにしました。あくまで個人のブログなので、こんなところでまで遠慮する必要はないかな、と。前置きはさておき、行きます。

 今回、コミック版2話で扱われたエピソードです。コミック版2話はかなり残念な出来だったので、あまり期待せずに見ていましたが・・・期待を裏切らない出来でしたよ・・・悪い意味でorz。ぶっちゃけ、これはないだろ、と。
 コミック版の時はリナ達がいきなり魔道戦車を作ってしまう展開に、「オーバーテクノロジーだろ」と思ったんですが、アニメは前に3話あることもあり、その辺の違和感はさほどなかった。3話までにリナは何度も目にしてますしね。REVOLUTIONでは1話から砲台が普通に登場しており、恐らく外の世界から持ち込まれて定着したんじゃないかな、と思う。ポコタとゼル・アメリアとの会話もコミック版ではかなり唐突だったんですが、これもアニメ2話でファーストコンタクトをしていて彼について多少情報を得てるんで、ちゃんと筋が通ってた。
 どこがダメだと思ったかと言うと、リナのキャラに違和感がある点。暴れすぎ・壊しすぎの点についてはもう何も言わない。まあその辺むしろウリだし。彼女、特に器物破損に関しては割と無頓着です。こないだのドラマガ連載分のすまっしゅ。でその辺の価値観について至言が出てしまったので、その点に関して今更「原作と違う」と言う気はないし、旧作アニメでも強調されてやりたい放題でした。ただ、リナは破壊活動について「理論武装」をするんですよ。「勢い余って壊しちゃった」とか、「手を出してきたのは向こうが先」「一応誰もいないところに呪文撃ってます」「手加減してるからOK」「直接やったわけじゃないし」などなど。こんなんで済ましてしまうのはどうなのか?って倫理観はさておき、一応彼女なりの大義名分がある。「言い訳」とも言うが。なんというか、「逃げ道」を用意してる。その辺の抜け目なさが彼女なりの価値判断の最終ラインなんですよ。今回は魔道戦車に乗って暴走するわけですが、最初のまだポコタが現れてない段階で無関係の街をノリノリで壊してたのはどうかと・・・。これは・・・ワイザーに「逮捕」、と言われたら言い逃れできないでしょう。理由や経過はどうあれ、結局破壊してるんだからいつもと一緒、なのかも知れないけど根底の部分が違うとやはり違和感を感じてしまうと思う。あとガウリイ何やってんですか、と。そこでリナの暴走を止めるのがガウリイの役目だろうよ。
 あとは、偽魔道戦車おとり作戦がリナが考えたにしてはずさんすぎないかな、と思った。ポコタは魔道戦車に問答無用でドラスレとかかましてるわけですよ。その中に乗ってれば、その餌食になってしまう危険が高い。であればゴーレム等で遠隔操作可能にして、自分は外で待機、ポコタの注意が魔道戦車に向いている隙に攻撃→捕獲、の方が効率いいと思うの。あんな小さくてすばしっこい奴を相手にするには魔道戦車の巨体は不利ですよ。ポコタ登場時点で戦車は放棄して出て戦った方がよかったような・・・。「偽物なら関係ない」って逃げられる恐れはあったけど。結局ポコタにいいようにあしらわれてエンドとはお粗末過ぎるオチ。
 でもまあアニメ的には乗ってる方が面白いですけどね。戦車の中から魔法撃ちまくる、ってのは面白かった。

 などという感想になってしまうのも私がリナファンだからですよ。ぶっちゃけ私情且つファンのエゴなんだと思う。さっき2回目見たけど、あまり拘らずに見てみたら、分かりやすいバカ話ってことでアニメとしては面白いと思った。今回、3話まで影の薄かったゼルとアメリアの回になっていて、特にアメリアがポコタと仲良くなってしまう話って感じにうまく立ち回っていた。
 でも、2話の感想の時も書いたのですが、ファン歴の長い私にとってリナの戦闘パターンはある程度読める。その通りに動いて欲しい。更に、予想の1歩先を言っていて欲しい。そんな理想が出来上がっちゃってるんですよね。これはあくまで私の私情であり、そればっかり優先してしまって、お話を純粋に楽しめないのは損してるかな、と思う。

 と、とりあえず言いたいことは言ったので、以下、細かいシーンにツッコミを入れていく。
 昨日の放送では、地震の影響でL様ならぬL字様が降臨しました。大きな地震だったみたいなので仕方ない・・・というかぶっちゃけアニメやってる場合じゃなかったのに放送しているテレ東はさすが。伝説に立ち会ってしまったようで。っていうか、なんか変なハラハラ感があったよ。裏番組はみんな地震特番なのに、こっちではあちこちで爆発してるわ、町破壊してるわ・・・。ゼルが土石流を起こさなくて本当に良かった・・・。
 前回、ワイザーの話は一応ケリついたので、ポコタとの再対決・・・ってことになったみたいだが・・・ちょっと導入が唐突だね。3話との繋がりを考慮するともう少し説明は欲しかったが・・・テンポ優先なんだろう。
 森の中で手当たり次第に動物をしばくリナ。普通に炎系連打してますwだから森の中で使うと火事になるってw2話とのギャップが泣ける。今となってはあそこで原作に回帰したことが嘘のようだ。まだどっちの方向で攻めるか決めかねてるのかな・・・?
 動物さんを介抱してあげるアメリア。なんかアメリアは旧作に比べると大人になったなあ。昔はもっと元気いっぱいの子供、って印象だったが。きっとセイルーン継いでうまくやっていけるんじゃないかと・・・少なくともナーガよりはずっといい。
 やる気がないゼルを強引に巻き込むリナ。押した後に引いてみる駆け引きは巧いわ。ぶつぶつ文句を言いながらあっさり釣られるゼルwやっとお茶目キャラが出てきたな。ゼルのいじられキャラっぷりにはNEXT以降、だいぶ楽しませてもらってるんで、ようやく味が出てきました。それでいて「残酷な魔剣士」っぷりも健在。顔怖いぞwポコタとのやり取り含め、いい味出してました。
 ここでリナとガウリイは別行動に。なにやら変な絵を取り出すリナ。相変わらず絵が下手かつ変なデザインですwここはTRYからの引継ぎ事項だな。
 ゼルの作戦第2弾はシンプル・・・つーかベタな罠作戦。お、「魔法でカロリー消費」説が正式採用された。これ、もとは「スレイヤーズの超秘密」って謎本のネタだと思った。そんな罠であっさりポコタ捕獲。毒を仕込む念の入れよう。いいぞ、残酷な魔剣士。でもアメリアの正義の鉄拳を食らってしまいます。
 さて、ここからアメリアのターン。解毒しつつ誠意ある話し合いに持ち込みます。フィルさんと違ってほんとに誠意ある話し合いですwポコタ赤くなったりして、なにやら意味深です。魔道戦車を壊す理由を「正義のため」と勝手に勘違いして盛り上がる!そう。アメリアはこれがないと。3話目でやっとお約束が出ました。あとは木の上から飛び降りて顔面着地をやってくれれば完璧だった。
 アイキャッチ:なんかかっこいいゼル。ポコタとのミスマッチがなんかいいね。
 正義を為すたびに出た一行。道すがらお魚釣り。ゼルがすっかり使われている・・・wそんなこんなでアメリアにすっかり懐いたようなポコタ。今回、夜→朝→昼→夕方と時間の経過が分かるのがいいな。
 さて、街に着いたアメリア達の前に魔道戦車が。「正義が通じた」と喜ぶアメリア。正義の味方は出番がないほうが世の中平和なのですよ・・・。
 魔道戦車にはリナとガウリイが乗ってるわけで、いきなりバトルスタート。ここはポケモンパロなんかね?自転車動力とは何というロケット団。電撃とか使ってるし。グラもポケモンの「ポケモンチェック気にしすぎてなんか黄色く光るだけ」っぽくしちゃえばよかったのに。そんなこんなですっかりリナが悪役ポジションにwアメリアとポコタはポケモントレーナーポケモン・・・ではなく、魔法少女とパートナーの小動物だな。
 ぶち切れたリナが放った呪文はバーストフレア。死ぬ、死にますwせめてファイヤーボールにしてあげて。まあ、ギャグパートだから直撃しても髪の毛チリチリとかで済んだろうけど。ポコタのサポートでそれも回避。さあ最後の詰め!「ピカチュウ!10まんボルトだ!」・・・最後も電撃だよ、やっぱポケモン意識?
 かくて、正義の大勝利に終わりました。リナが乗っていたことを知ったアメリアは「魔道戦車を悪用していたのはリナさんだったんですね」無理もないw街を壊されて泣く住民達に「ワイザーが直します」とリナ一括。うわ、全責任を押し付けたwおっちゃんがんばれ。
 そんなこんなでポコタを追いかけつつ続く!ガウリイ忘れられました。今回ゼルアメやったしそろそろガウリイも活躍させてあげてくれ・・・。とか言いつつ、次回はゼロス登場な上にストーリーが動く回なので、しばらく回ってこないだろうな。
 と、冒頭で色々苦言を呈したけど、何だかんだで楽しんでいる自分がいる。まあ、楽しんだもん勝ちですよ。5話には期待してます。

★7/28追加

 こちらの記事でちょっと補足を書きました。