スレイヤーズ初心者からの質問に答える 第2話 (ネタバレあり)

 今週もスレイヤーズ初心者の友人から質問を貰ったので答えてみます。ここを他のご新規さんも見てくれてるといいが・・・。
Q.魔法の詠唱は長いみたいだけど、ガウリイはこれが覚えられなくて魔法使えないの?
 A.魔法の行使には「魔力」と呼ばれる力を消費します。RPGでいうところのMPですね。その限界値(魔力キャパシティと表現されている)は個人により差があり、当然ながら大きいほどより強力な魔法が使える。ガウリイは実は魔力キャパはそれなりにでかいらしく、素質の面では魔法を使うことが可能。
 しかしながら呪文を扱うには特殊な知識が必要なので、その点においてガウリイに魔法の使用は無理っす。
 アニメを見ての通り「呪文の詠唱」がこの世界の魔法発動のキーになっています。名前しか言ってないけど、原作設定だとすべての呪文に詠唱は必須。アニメはテンポの関係で、改まって使う場合を除いて省略されていると思われる。詠唱は作中では日本語・・・というかあの世界の日常会話で使われている言葉と同じ言葉で表現されていますが、本来あれは「カオスワーズ」と呼ばれる別言語で構成されているという設定。その意味が分からない人間が呪文を丸暗記して正確に発音するのは至難の業だそうです。また、簡単な呪文なら丸暗記でもOK、だけど高度な呪文になるとちゃんと意味を理解したり身振り手振りによる印を結んだりしないと発動しない、という設定も。なので、カオスワーズの知識がない人間には高度な呪文を使うことはできません。普通の人間でも難しいんだからガウリイの記憶力ではもっと無理かと。
 呪文の発動条件にはもうすこし細かい設定があるんだけど、長くなるのでそれは割愛。

Q.リナはへこ胸と言われるほど胸が小さく見えないんだけど。現実世界ならそこそこあるほうだと思う。
 A.見た目と設定の乖離は、元々は原作イラストレーターのあらいずみるい先生が、リナが貧乳という設定を知らずに大きく書いてしまったことに起因しています。その辺の詳しい経緯は「空気を読まない中杜カズサ」さんに詳しく説明されていますのでご参考に。ちなみに原作では20年掛けてだんだん削られて小さく描かれる様になりました。あらいずみ先生が最初に描いたリナがナーガ並に巨乳だったことを考えれば今は貧乳と言っても過言ではないのかも。いや、「へこ胸」という言い方のほうが正しいのかもしれません。ファン内では「あの世界の平均が大きい」という解釈が一般的です。

 以下、私見を述べさせてもらうと、この辺は時代の流行の産物なんだと思う。ちょっと前までのファンタジーにとって、所謂「お色気路線」、というのは必須だったのではないかと。原作初期には文章の方でもリナが犯されそうになる、なんてきわどいシーンがありますし。
 現在は貧乳キャラというのが萌えのステータスとして確立していますので、本気で貧乳、というキャラと言うのが普通にいますね。去年までジャンプに連載していた「太臓もて王サーガ」というマンガに「小さいのがいいんじゃない、小さいことを気にしているのがいいのだ!」というセリフが出てきました。作者の友人の言葉を引用したそうです。つまり・・・リナの貧乳設定は先鋭的過ぎたのです。まあ、リナの貧乳設定は萌えの対象ではなく、ギャグの対象なんですが。とりあえず、もし現在新たにデザインされたら見た目どおりの貧乳キャラになるでしょうね。ポコタの言う「貧乳の国から貧乳を広めにきた貧乳王」というのはあながち間違いd 以下、音声が途切れました。なにやら筆者宅の近くで原因不明の大爆発があったようです。生存者が確認できないため、Q&Aを終わります。