スレイヤーズREVOLUTION 2話現在のポコタ考

 今回はREVOLUTIONの新キャラ、ポコタについて考察してみます。2話現在、面白いキャラクターになりそうだな、という印象です。最初にデザイン画を見たときに、マスコットキャラという予想外の新キャラに正直驚いた。そりゃ確かに今までいなかったタイプのキャラクターだけど・・・世界観に合うのか?と不安になった。蓋を開けてみたら・・・これはなかなか面白そう。
 ニュータイプ今月号を見ながら思ったのですが、ポコタのコンセプトは「もう一人リナがいたら?」というようなものだと思う。ドラグスレイブのような強力な魔法を躊躇なく使い、性格は生意気で口が達者。それでいて呪文バカというわけではなく、魔道の知識も豊富らしい。小さい体を気にしている。このあたりの設定はリナを髣髴とさせる。思えばTV版には敵キャラを除いてリナと真っ向から勝負できるキャラっていうのがいなかったんですよね。マルチナとは口げんかはしていたけど、戦闘能力的に明らかに格下なので、「真っ向勝負」出来るキャラではないですし。原作や劇場版にはナーガというライバルキャラがいますが、ナーガは外見は正反対だし、リナ以上の暴走キャラで、「リナが二人いる」という感じではない。ポコタはまた別のアプローチ。似ているゆえに反発しあってしまう、というライバル関係。
 そんな「もう一人のリナ」が普通に人間の姿をしていたらどうでしょう。大して面白みもないのに、存在だけが目立ってしまうというキャラになってしまうのではないでしょうか。ポコタはリナと似ているのにキャラがかぶっているように見えないのはその小動物という外見ゆえ。小動物なのに魔法がガンガン使えて光の剣を持っているという意外性でキャラクターも立っている。一見かわいい外見なのに性格が生意気で、時々ものすごい憎たらしい顔をするなど、媚びた感じがないのもいい。それでいてあくまで立ち居地は「マスコットキャラ」なのです。マスコットキャラとは何か。人気キャラとしてグッズ展開してみたりもしますが、作品の中では画面の端にちょろちょろ姿を見せつつ、場を和ませる役割。前面に出すぎることはなく、主人公のオプション、主人公に華を添える存在なのです。TRYではオリジナルキャラであるフィリアとヴァルガーヴが最終的に主人公になってしまうという結果になってしまった。なんというか、ポコタはそうはならないだろうという安心感があるんですよね。確かに1話ではリナの見せ場を奪いましたが、これは「もう一人のリナ」というキャラクター付けの一環であり、お約束を崩して見せるというギャグでもある。逆に1話でやった以上、最終局面に当たって必要以上にリナの出番を奪うことはないだろうな、と。ポコタは「もう一人のリナ」という強い個性を持ちながらも、あくまでスーパーサブなんです。過去シリーズにはいなかった「マスコットキャラ」という存在をうまく使ったのではないかと。とりあえず2話時点の印象ですが。
 今後はストーリーにも深く関わってきそうな奴ではあるのですが、出すぎず空気にならずパーティ内でうまい具合にバランスとってマスコットキャラ的ポジションをキープしていけるのではないかと思っています。