今週のジャンプ「DEATH NOTE 特別編」 ネタバレ感想

 久しぶりにジャンプにデスノートが帰ってきた。どんなお話かドキドキしながら読みました。一応続編という形になるのかな?主人公はこれも一応ニア。ニアの話か・・・と思いつつ読み始めましたが、一読目は純粋に楽しんで読めました。
 何と言うか、非常にデスノートらしい話だな、と思った。今回もノートをめぐるサスペンスという形態は健在でした。相変わらず松田はアホだし、ニアは性格悪い。キラ信者達のキモさはいい具合に電波で面白かった。オチはあっけない展開だったけど、読み切りということを考えれば妥当な纏め方なのかもしれない。あと、全編を通し、既に死んでしまったはずのライトとLの株を上げるようなお話だなあ、と思った。でも、それでよかったのかも知れない。デスノートファン的に、ライトとLを越える存在は登場して欲しくないし。
 と一読しての感想はこんなところ。2回目からは気になる部分がどんどんでてきてしまった。

1.ニアのキラ評価発言
 「キラを認めるわけではありませんが」と断りつつも、キラが犯罪を7割減少させたことを評価するような発言をしている。ライト相手に「クレイジーな大量殺人者です」と啖呵を切ってたはずなのにね。あれはあくまで挑発だった、ということか?

2.Lは「正義」ではない?
 「興味を持った事件をゲーム感覚で捜査している」と今更のカミングアウト。確かにLは捜査のために手段を選ばず、「正義」と言い切れる存在ではなかったけどさ・・・第2話で「私が正義だ」って言ってるやん・・・。日本の捜査本部にも「正義は必ず勝つということを」とか言ってるし。・・・まてよ・・・あれはウソなのか?2話ではテレビを通してキラに語りかけるシーンなので、あくまで「キラは間違っている」というポーズ。捜査本部への言葉も信頼を得るため。こう考えれば納得がいく。Lが駆け引きにおいて平気でウソをつくシーンは作中に何度も出てくる。・・・L恐ろしい子・・・今の今まで騙されとったよ・・・。

3.ニアの「人殺し」発言
 えっと、彼には某見た目は子供頭脳は大人な名探偵が言った言葉を送りたい。「推理で犯人を追い詰めて自殺させちゃうような探偵は殺人犯と変わらない」そうな。毒舌なニアらしいといえばニアらしいんだけどさ。こんなことで死ぬとは思っていなかったのかも知れない。ニアもまた正義ではなく、つまらない殺人犯など死のうが生きようがどうでもいい、ってことかね。
 
 とまあ、一応気になった部分自己完結した。あまりやりすぎると劣化していくのは目に見えているのですが・・・もう1回くらい読みきり読みたいな。