今月のアビスゲートネタバレ感想

 ドラゴンマガジン12月号掲載のアビスゲート短編第2話「望郷の淵」のネタバレ感想です。

 第1話は何だかよくわからないまま終わってしまった印象でしたが、文庫を読んで基本設定を理解した後だと、短編もあまり違和感なく楽しめました。恐らくは文庫のラストでの拘束解除の交換条件として、エイミイのアビスゲート調査に付き合っているんでしょう。短編は時間軸的には文庫1巻の後で、アビスゲート調査の中で起きた比較的小さな事件を扱うサイドエピソード、と言った感じでしょうか。
 クラウスは短編版でも格好つけたがりっぷりは健在。彼のかっこつけた言い回しはは神坂先生お得意の「理論武装をツッコミのほうで見も蓋もなく返す」、というパターンですね。相変わらずうまいです。
 さて、今回はアビスフォームが単なるモンスターとしてだけではなく、ちょっと可哀相に見えるように描かれています。やはり彼らは「災厄」などではなく、人間と同じ命ある生き物なのでしょう。アビスゲートから沸いてきて人間を襲うのも何か理由があるような気がする。その真相には期待。