スレイヤーズTRYを語る その4(終)

 不定期にちょこちょこ書いていた「スレイヤーズTRY語り」ですが、やっと最終回を書きます。
 間が開いてしまったので、今までの記事へのリンクを・・・
 その1
 その2
 その3
 今までの流れを把握していただいたところで、今回はここがダメだよスレイヤーズTRY2点目。
 私の中にあるTRYで許容できないシーンその2は25話。世界を浄化するという理想論語るヴァルガーヴに対するリナの返し「人間は捨てたもんじゃないわよ」から始まる一連のセリフ。簡単に要約すると人間は愚かで間違いばかりを犯すけど、間違いは一つ一つ正していけばいい、「それをあんたらのつまらない理屈で壊されちゃたまらないわよ。あたし達は絶対に立ち止まらない命あるものだから」と、皆を奮起させるセリフに続きます*1。後半はまあいいんじゃないかと思うんですが、前半の「人間なんて捨てたもんじゃない」がどうにも頂けない。
 理由としては、まず一つはヴァルガーヴはこのシーンで別に人間批判をしているわけじゃないんですよね。まあ人間を含めて世界を憎んではいるとはいえ、ここで「人間は捨てたもんじゃない」と切り返すのは流れ的に不自然だと思う。
 2つ目・・・これは私の願望も入るんですが、リナにこんなベタな正論を語って欲しくなかった。これじゃ普通の正義の味方みたいだよ。リナってもっと人間臭い思想の持ち主だと思うんですよね。例の一連のセリフも前半部分がなければ良かったかも。
 まあ、ここはヴァルガーヴの精神攻撃から抜け出すために、ちょっとオーバーに言ってみたとかそんな感じかな。この次の場面では急に弱音を吐くシーンが出てくるので、その可能性はあり得る。そういうことにしよう、今決めた。
 さて、マイナス面だけ語って終わるのもネガティブなので、最終話で好きなシーンを挙げておきます。最後の神魔融合魔法を唱えているリナの声がめっさかっこよくて大好きです。いつ聞いても痺れる。
 こんな感じでTRY語りを締めたいと思います。長い間ありがとうございました。

*1:うろ覚えなので言葉は多少違ってるかも