ジャンプに妖怪退治マンガが多すぎる

 今週から新連載「瞳のカトブレパス」が始まりました。・・・また妖怪退治ものか!読んだ感じ、画力のあるマンガ家さんの作品のように感じましたが、もう妖怪退治ものなだけでげんなりですよ・・・。ここで言う「妖怪退治もの」とは、「妖怪・鬼・霊・悪魔etc・・・と言った類の人外のモンスターを倒すことを生業*1としているキャラが主人公の話」と定義させていただきます。ジャンプは数年前からこの手のマンガを乱発しすぎているように感じます。ウィキペディアジャンプ連載作品一覧より、具体例を抜き出してみます。

 挙げてみたらそんなに多くはなかったけど大体年2本ペースですか。特に多いのは、現代が舞台で一般人には知られていない「妖怪」を狩るというパターンかな。リスト上では現在連載中のものを太字で記載しました。ご覧の通り、そのほとんどが打ち切りになっています。にもかかわらず、なぜこうも乱発されているのか?
 理由として考えられるのは、妖怪退治ものはバトル展開にしやすいという点でしょうか。「人外のモンスター」という人間にとって明らかな敵が存在していて、かつ主人公がそれを狩る立場にいるという設定が最初から用意されているため、自然な形でバトル展開に突入できる。プロローグ(と思われる部分)だけで打ち切りになってしまうマンガが結構あったりしますが、序盤からメインのバトル展開が描けて、人気が出なければそこで終了。長期連載が決まれば妖怪の元締めのような存在を出して戦いをエスカレートさせる、など後から話を膨らませることも可能・・・となれば、短期集中で人気を出さなければいけないジャンプでの連載するに当たってとても都合のいい設定なのでは?という風にも感じます。
 もちろん「妖怪退治もの」の全てがつまらないとは思いません。ただ、ジャンプにおいてはもう飽和状態なんじゃないのかな・・・と思います。茨城編集長は「新人にヒットが出ない」と危惧している*2ようですが、同じような話の乱発ではヒットも出ない気がする。っていうか、これだけ打ち切られてるんだから、この方向性はもうダメだろ、とか考えないのかなあ・・・。逆に数撃った中に3本ヒットが出てるからGoサインなんだろうか。それよりはもう少しバリエーションを考えた方がいいと思うんだけど・・・。

*1:と言っても実際にお金を取っていることは少ないが

*2:痛いニュースさんより