赤マルジャンプ2007WINTERネタバレ感想

 とりあえず気になった作品だけ。
★籠球フラッシュ(及川友高)
 画力ありますね。ストーリーは正統派スポーツ物という感じ。チビが主人公のバスケというと、マガジンのあひるの空とかぶってしまっているので連載は無理かな。次回作に期待。

★Pictman (浅野裕喜子)
 主人公が「絵」だった、というのが面白かった。絵柄が少女漫画チックなのが気になるけど・・・。

★island (古味直志)
 今回のMVP。読んでいる途中で外の世界は滅びているのでは?という予感はしましたが、見せ方がうまい。一面海だけの世界。そこに大人たちのそっけない態度の理由がうまく繋がり、アイラの絶望を引き立てます。最初は主人公であるアイラは普通に少年でいいんじゃない?と思ったけど、この涙のシーンを考えると「男勝りの女の子」であることがピタッとはまる気がする。
 ただ、この後の展開が今一歩なんだよな・・・。もう一度希望を胸に立ち上がるところはいいんだけど、種明かしの過程がマルーのモノローグのみで終わってしまい、せっかく立ち上がったアイラや村人達が生かされていない感じ。実は周囲の海は浅かったというオチも「今まで誰も気がつかなかったのかよ!」とツッコミを入れたくなってしまう・・・。ページ足りなかったのかなあ?普通に船でも作って二人で旅立つとか、そんなラストでよかったような。
 とは言え、絵もうまいし期待できるマンガ家さんです。本誌への登場を待っています。