劇場版シャンバラを征く者見てきました(ネタバレ)

 本日公開のハガレン劇場版を早速見てきました。若人達に混ざってな・・・orz。テレビでは「大人も興奮!映画『鋼の錬金術師』人気の秘密大追跡SP」とか言う特番*1が放送されるようですが、大人なんて保護者のお父さんお母さんしかおらんかったよ・・・。しかも数名。大半が小学生後半〜高校生位でした。平均年齢上げてしまった模様でなんかへこんだよ・・・。男女比は男:女=3:7といった感じで、やはり女子人気の高さを実感しました。
 さて、そんなどうでもいいエピソードはさておき、中身のお話。こっからはネタバレです。


 な、何だか錬金術とか等価交換とか、原作の設定が音を立てて崩れていくのを目の当たりにしたよ・・・。TVアニメ版からもちょっと設定逸脱した感じです。でも、そのあたりを割り切って、TV版の続きと言いつつも、独立した1本のファンタジーアニメ、として見れば面白いです。今いる世界と似ているけど全く違う世界が存在していて、それらはどこかで繋がっている。そんなパラレルワールドに飛ばされてしまった主人公が、元の世界に戻るために奮闘する・・・そんなファンタジー的なノリが個人的に好きなこともあり、楽しい2時間でした。原作未完の作品をオリジナルでここまでやってしまうスタッフの思い切りの良さには脱帽です。
 キャラクターにスポットを当てて見ますと、各自「らしい」見せ場が用意されていました。以下、個人的に好きなシーンを列挙。
 エドは、不完全な練成陣を見て、思わず血が騒いじゃって完成させちゃうシーンがなんか好き。久しぶりに見かけた自分の土俵に場違いにもワクワクしちゃったんでしょうねえ。そんなサイヤ人的思考と、さりげなく天才の片鱗が見えるところがいいです。あとは最後のVSエッカルト戦のアクションが動きまくりで燃えた。
 生身になって登場したアルは最強すぎだ。砂漠で井戸練成するわ、立つ巻き起こすわ、鎧に魂入れて操れる(しかも複数)わ・・・惚れたぜ。
 そして・・・大佐はファンならずとも見とれた。指パッチンアクションかっこええ。しかも私が大好きな「ここはオレに任せて、お前は先に行け」っていうお約束展開をやってくださいました。この展開、燃えるのよね〜。大体「お、これは来るな!」って前フリがあって、そこに至るまでの盛り上がりがたまらん。
 最後のオチには、驚かされました。エドが戻ってこれてハッピーエンドかと思いきや、兄弟二人で現実世界に行っちゃうのかい!しかも、なんだか納得しちゃってるし。ウィンリイはいいのか!あんないい女になってるのにさ。彼女自身も「もう待たせてもくれないのね・・・」なんて悟っちゃってさ・・・切ない・・・切なすぎる・・・。んー、兄弟愛がテーマとはいえ、結局801かい、と取りかねないオチだなあ。一応続きのエピソードに繋がるような要素を残しつつエンドとなりましたが、もう錬金術とは完全に別離した形になってしまっているので、続き作っても盛り上がるのか?という感じがする。


★7/24追記
 8光年の彼方さんのハガレン劇場版感想集で上の記事を紹介して頂けたみたいです。1日でカウンターが1500も回って仰天しました。ありがとうございました。
 http://d.hatena.ne.jp/tricksign/20050723#haganekanso