キングダム ハーツ 358/2 Days
キングダム ハーツ 358/2 Days(スリー ファイブ エイト デイズ オーバー ツー)
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/05/30
- メディア: Video Game
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でも、実際に製品版をやってみたら、パワーアップしとる!最初はさすがにグラフィックのショボさと操作のしにくさに「PSPで出してくれれば・・・」と思ってしまったんですが、慣れてきたら「DSでよくぞここまでキングダムハーツのアクションを再現してくれた!」と思えるようになりました。タッチペンの使い方もうまい。アクション部分はタッチパネルを使わずに操作可能、カスタマイズのパネルシステムにだけタッチペン使用。パネルシステムはPSPだったら操作が面倒だったと思う。DSだからこそできたキングダムハーツですね。そして、敵も新しいハートレスがガンガン出てきて飽きませんでした。
ストーリーは今回は初めてソラ以外、しかも切ないキャラクターであるロクサスが主人公ということで、今までとイメージはがらっと変わっている。だけど紛れもなくキングダムハーツ。ミッションの合間にストーリーが進んでいく構成で、少々単調なところもあるけど、ロクサスの日々もまさに単調で、その中でちょっとずつ心境に変化が出て来る物語なんだなあ、と思ったらありかな、と。
制作サイド的には「今作で初めてキングダムハーツをプレイする人でも楽しめるように作った」ということでしたが、序盤はともかく中盤以降のストーリーは今までのシリーズやってないときついなあ。やっている人間的には面白かったんですが。この辺は続編ものの限界でしょう。予習してから挑んでね、という感じでしょうか。ゲームパートは初めてでも充分楽しめると思う。
以下はエンディングネタバレ話。
シオン戦は変形したシオンがあまりに「ラスボス形態」すぎて引いてしまったのが正直なところだったのですが*1・・・シオンの意志を継いで二刀流になったロクサスが存在しなかった世界を駆け抜けるパートは鳥肌もの。なんかめっさ強いし!ガンガンネオシャドウを倒していけるのは爽快だった。
ロクサスの二刀流はシオンから受け継いだのかな、と中盤のキーブレードを貸し借りするエピソードあたりで予感していたけど、・・・「約束のお守り」と「過ぎ去りし思い出」であったことの意味にしんみり。シオンとの約束と、捨て去った思い出の象徴なんだな、と。
VSリク戦のムービーではリクの「なぜお前がキーブレードを」とのセリフに違和感があったけど・・・「(シオンの)キーブレードを」ってことなんだろうか。
結局リクに敗れてしまう・・・下画面にアイスを食べてる3人が映るのがなんとも。そして新しい朝が始まり・・・キングダムハーツ2に続く、と。ロクサスの笑顔が切ないなあ。KH2をやっていない人には、「どこかに転生して人並みの幸せを手にした?」的なラストに見えそうだけど、それすら悲劇の序章に過ぎないという。ロクサスは最初から最後まで切なく、儚いキャラクターよのう・・・。
さて、最後に「358/2」の意味。ディレクターの野村氏曰く「答えは明確にはしていないけど、最後までプレイすればわかる」とのこと。「358」はロクサスが機関にいた日数だったことははっきり示されました。私的には「/2」はロクサスとシオンが二人で一つの力だったことを意味していたのかな、と。ロクサスの日々でもあったけどシオンの日々でもあった、的な。正解かはわかりませんが、私の中ではそんな感じ。
さて、次回作の期待も高まります。コーデッドも始めてます。これはまだ序章なので様子見。そして次はPSP版のBbS。これは試遊でちょこっと遊んだだけでもキングダムハーツの爽快感を感じる内容だったので一番楽しみにしています。
*1:だってあんなかわいい女の子だったのに・・・ギャップが・・・