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JUST BIGUN 感想 (スレイヤーズEVOLUTION-R最終回ネタバレ)

 スレイヤーズEVOLUTION-R最終回エンディングテーマ「JUST BEGUN」がラジオで解禁!雑音から拾ったものですが、感想を。
 とりあえず…なんか妙に泣けます。歌詞の一つ一つがなんだかじんわり響いてくる来る感じ。林原さん曰く「今回大活躍だったポコタに視点を合わせて作詞しました。でも、大人になったスレイヤーズファンに、そしてリナ=インバースに捧げたいと思います。」とのことで。本当にこの3つの視点からそれぞれ見えてくるものがあって、深いです。
 以下はスレイヤーズEVOLUTION-R最終回までのネタバレ込みの感想です。

長い長い旅の終わりに 伝えたいことが溢れている
上手く言葉にできなくったって 大丈夫伝わるよね
迷わずただ信じぬくこと 自分の弱さに打ち勝つこと
できそうでできなくてやりのけてその繰り返しが道になる
いつか大人になったその日に 今日をどう思うのだろう
楽しいことも辛かったことも きっと輝いているだろう
今日に負けない自分でいよう 旅はまだ途中だから
楽しいこともちょっと辛いことも これからも続くのだろう
そう ずーっと続いていく

一生懸命 空回り 何がダメなのかもわからない
それでも出口はどこかにあると あがいては抱え込んで
一人じゃ何もできないって 認めたくはなかったんだけど
頼ることそして頼られること そこから力は生まれる
どんな大人も遠回りして きっと答え探している
自分のために 誰かのために 時には背伸びさえして
戦うために進むわけじゃない 負け越した傷跡さえ
次のチャンスに向き合うための 運試し力試し
ただそれだけのこと

★ポコタ視点
 基本的にはポコタの気持ちをイメージした曲、という感じです。林原さんはREVOLUTION終了時点でポコタについて、こんな風な評価をしていました。
 「未熟。ギラギラしていて正義感は強くて、絶対やってやる!って気持ちでいつもいるんだけど、『じゃあどうするの?』って言われたときに固まっちゃう、みたいな。気持ちだけで行動が伴わなければ本当にキラキラにはなれないんだな、って、今回のシリーズ(レボ)を見ていて思った。」(うろ覚え要約)
 この話を聞いたときになるほど〜と思ってしまって。私の中のポコタのイメージはこの林原さん評価から生まれた部分が大きかったりします。そこが行動力も伴っているリナ達に一歩及ばない部分。JUST BEGUNの歌詞にもこのポコタのイメージがしっかり取り込まれていました。
「一生懸命 空回り 何がダメなのかもわからない それでも出口はどこかにあると あがいては抱え込んで」
 これすごいポコタだよなあ。って思っちゃう。やる気だけはあるんだけど、いつもから回り。それでも信じて進むけど、やっぱりダメで、っていう。
「一人じゃ何もできないって 認めたくはなかったんだけど 頼ることそして頼られること そこから力は生まれる」 
 これもレボ最終回で「何もできない自分」を認めたポコタと重なる。それを認めたポコタは一歩成長。リナ達という頼れる仲間を得たことにより、止まったままだったポコタの時間は動き出す。ポコタが旅を通じて得たもの、感じたものがイメージされた歌詞だな、と思います。

★リナ=インバース視点
 REVO&EVO-Rだけで見るとポコタのイメージ強いんですが、旧3部作も含めて見るとリナのイメージも感じます。リナが「1部時間軸の旅」を終えて、成長したこと、感じたことを思わせるような歌詞になっています。

「迷わずただ信じぬくこと 自分の弱さに打ち勝つこと できそうでできなくてやりのけてその繰り返しが道になる」
「一人じゃ何もできないって 認めたくはなかったんだけど 頼ることそして頼られること そこから力は生まれる」
「どんな大人も遠回りして きっと答え探している 自分のために 誰かのために 時には背伸びさえして」

 一人旅をしていたリナはガウリイと出会う。旅の同行を申し出るガウリイを最初はいらぬおせっかい、とばかりに煙たがる。それが一緒に旅を続けるそのうちに相棒として頼るようになり、いつしかかけがえのない人になっていく。NEXT終盤、ガウリイはフィブリゾに囚われてしまう。何も聞かずに協力を申し出るゼルとアメリア。原作だとあのシーンはモノローグがある。
「正直言って あたしにとっては、生まれてはじめてだった 仲間と言うものが、これほどうれしかったことは」
 リナは基本的に強い人で、ガウリイと出会う前は一人旅をしていた。ナーガはいましたけど、ライバルという立ち位置で、「友だちじゃない」と口癖のように言っていた。一人旅の頃…すぺしゃるの頃は一人でいろんな事件を解決していますし、一人で旅をやっていける自信もあったでしょう。でも、ガウリイと出会ってから以降の事件というのは、今までとは規模が全然違っていた。リナ一人の力では切り抜けられなかったでしょう。助けられたり助けたりしているうちに生まれる絆。その力でリナは自分の弱さに打ち勝ってみせる。この辺、最終回の展開にも現れていて、泣けます。
 無印10話でリナは重破斬を使って魔王を倒す。この時点でリナが見せた強さと言うのは本編エピソード開始時点で既に持っていた「自分を信じる」という強い意志の力。その力はガウリイやゼルガディス、そして魔王の中にいたレゾをも惹きつけた。でも、その後の旅路でリナは魔族の脅威と、重破斬の力…混沌の力の本当の恐ろしさを知る。絶望を知ったことで、同じ魔王と対峙しても、リナの心境に変化が生まれていた。それゆえ生じる迷い・焦り・恐怖。それを支えたのがガウリイの、ゼルの、アメリアのリナを信じる心だった。仲間達の後押しを受けて、リナは重破斬を成功させ、自身の、そして仲間達みんなの未来を切り開く。
「今日に負けない自分でいよう 旅はまだ途中だから 楽しいこともちょっと辛いことも これからも続くのだろう そう ずーっと続いていく」
 そして、旅はまだ途中。これからもずっと続いていく…。
 「一人旅から始まって、いつしか仲間と生きるようになるリナ」というのが1部時間軸のリナ。しかし…これを踏まえると、2部と言うのは本当に重くて胸が痛む展開なんだな、と思う。仲間を失い、そして最後には仲間に手にかける、という痛みを背負うことになるわけで…。
 ちょっと脱線しますが、10年前、スレイヤーズ10周年の時のドラマガの特集で、神坂先生がキャラクターの未来を語る、見たいな企画がありまして。うろ覚えだけど、その時リナについては、
 「リナの奔放さ、と言うのは多分おばあちゃんになっても変わらない。だけど、旅をしていく中で、誰かと生きるようになったと思う。すぺしゃるの頃はナーガと生きていると言う感じではなかった。そこが変わったところなのかも」
 みたいな感じのことを言ってました。JUST BIGUNイメージは作者公認と言ってもOK、でしょう。で、このコメントは14巻が世に出る以前に書かれたもの。…この時点で「誰かと生きるようになった」とか書くとは…もう狙って「仲間の大切さを知った」リナに試練を与えているとしか思えない…。残酷なまでのストーリーテラーっぷりっていうか何と言うか…。2部っていうのは考えれば考えるほど深いんだなあ、と思わされます。
 と、JUST BIGUNの話から逸れすぎました。こうして見ると、やっぱ重いんだよな…2部は…。もちろんそれによって描かれた良さ、というのはあるんですが。
 
★大人になったスレイヤーズファン視点
 林原さんから私たちへのメッセージ…色々感じました。
 まずは最終回を迎えた今とシンクロする部分があるな、と言うのが1点。
「長い長い旅の終わりに 伝えたいことが溢れている」
 …最終回を迎えた今、ほんとスタッフの皆さん、キャストの皆さん、そしてリナ達に伝えたい思いがたくさんですよ。そして、
「ずっとずっと続いていく」
 のフレーズは本当に嬉しかったです。
 2点目としては、人生へのエールをくれてるんだな、というのをすごく感じます。多分「今日」というのは「スレイヤーズ」という作品そのものなのかなー、なんて。大人になってから見ても色あせず「輝いている」スレイヤーズという作品。そして、リナ達に「負けないように生きていこう」。大人になっても「旅はまだ途中だから」…と言うようなエール。深読みしすぎか?
 もう少し感じたとことはあるんだけど、これ以上は自分語りになってしまうので止めときますw