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スレイヤーズEVOLUTION-R 第13話ネタバレ感想

 いよいよ最終回です。とりあえず…胸がいっぱいです。REVO EVO-R含めて13話+13話、スタッフの皆さん、キャストの皆さん、そしてリナ達ご一行様、完走お疲れ様でした。なんだか本当に終わった気がしなくて、ふわふわしたままパソコンの前にいます。あんまり考えが纏まっていないんだけど…ネタバレ感想行きます。


 サブタイトルは「Zero hour 滅びゆくもの!」。
 レゾは己の中の魔王の魂の行方をリナ達に託し、魔王に呑まれていく。復活を遂げた魔王は完全なる魔王ではなく、本来あるべき形ではない復活を遂げた「魔王の亡霊」だった。ゼロス達魔族にとってもそれは不確定要素なため、滅ぼさなければならないもの。魔王を滅ぼせるのは…リナの重破斬。しかし、リナはそれを躊躇う。かつて見た混沌に魂を食らい尽くされる恐怖。しくじればそれを自分だけでなく、仲間達、そして世界の全てが味わうことになる。そんなリナを後押しするアメリア・ゼル、そしてガウリイ。今一度、「心」に従うとき。ポコタの捨て身のサポートによって生まれた隙を縫って放たれる重破斬完全版。「みんなの命を預かる」というリナの強い意志の力は見事に混沌の力を制御してみせた。戦い終わって…レゾの最後の力によって生還したポコタと別れを告げ、リナ達は思い思いの道を歩き始める。「旅はまだ途中だから 楽しいこともちょっとつらいこともこれからも続くのだろう そう、ずっとずっと続いてく…」。
 いい最終回でした。レゾがどうしても見たかった「光」としてのリナ。「絶望を知らぬその目の輝き」…魔王もそう言うが、それは魔王を倒したときのリナの姿でしかない。リナはその先の旅の中で「絶望」を知った。どうにも抗えない魔族という強大な力。大切な人と世界を天秤にかけなければいけない葛藤。「ガウリイを助けたい」…その心に従い出した答えは結果的にガウリイに、リナに「生」をもたらす。しかし、リナはあの瞬間に味わっていた…「混沌の海に落ちていく恐怖」を。「見渡す限り寄る岸辺のない闇に己の魂が沈んでいく」…失敗すれば「世界が滅ぶ」と言われる重破斬の恐怖がより具体的に示される。それを自分だけでなく、仲間達みんなも味合わせてしまうかもしれない。レゾが「光」と信じ、己の闇を託したリナが心に抱く「闇」。そんなリナを支えたのはガウリイたち仲間のリナを信じる心。
アメリア「させない!ここから先は一歩も行かせない!」
 腕を犠牲にしながらも必死の攻撃。「リナさんならきっとやってくれる」後輩、アメリアからの信頼。
ゼル「オレ達に構うな!」「リナ…お前は…」
 後半は言葉にならなかったけど、「早く重破斬を使え!」かな?力を認めた相手だから言える突き放したような信頼の言葉。「お前ならやれるだろう?」そんな無言の後押し。
ポコタ「おい、やれることをやらないまま終わるつもりなのかよ。オレは今度こそ自分のやれることをやってやるぞ。」
 ポコタはリナに一歩及ばないという立ち位置で、今までリナはポコタが出来なかったことを代わりにやってきた。そのお返し、とばかりに今度はポコタが先に決意を見せる。
ガウリイ「リナ、迷うな!お前は自分が信じたことをやればいい。誰にも文句なんか言わせやしせない。」
 …ガウリイ、あんた漢や…。最終回前にガウリイはリナの決意を後押しする言葉を言うのでは?と予想してました。「お前ならやれる」…TRYのような後押しかな…と思ったら…「誰にも文句なんか言わせやしない」。その裏には「お前が選んだ道ならオレは従う。たとえ失敗しても。だから一人で背負うな」という意味を暗に込めてると思う。リナは本当にやれるかどうか、自信を失いかけていた。そこには「やれる」と言う励ましの言葉より、「気負わず行け」という言葉の方が響く。ガウリイ、リナに届く言葉をわかってくれてます。
 リナはみんなの思いを胸に、もう一度立ち上がる。
 ふと思った。デュクリス・ズーマ・レゾ。彼らが「二つの心」の間に思い悩み、感情を抑えきれず次第に闇に傾いて行ったのは「一人だったから」なのかも知れない。周辺諸国から見放されたデュクリス。同胞としてポコタがいたものの、立場上彼に弱さを見せることが出来なかった。妻を無残に殺されたラドック。加えて父親に見捨てられたという思い。一番身近な人間に裏切られた彼は、人を信じることが出来なくなってしまったのかもしれない。レゾは…周囲は彼を聖人とあがめる。だけど、本当は弱い心を持った一人の人間だった。それでも期待に応えなければという思いから、心を閉ざして行ったのかもしれない。
 レゾがリナに託した「光」。リナはそれを「仲間との絆」を以って見せた。「人は弱いから感情に流される。でも、他人との絆がそれを支えることができる」…月並みかもしれないけど、テーマの終着点としてはよかったのではないかと。
 と、ここまで書きながら思ったけど、この最終回、OPに展開が暗示されていましたね。過去の憂いから弱さを見せるリナを支える仲間達。リナはもう一度立ち上がり、重破斬を放つ。オープニングは最初に見たときから興奮しまくりだったので、そこに着地したことを嬉しく思います。
 まあ、ツッコミ所もあるが…。
 一つ目はリナが「不完全版重破斬を使う」という手を選択しなかったこと。
 無印のときに不完全版で魔王を倒せたのは光の剣に力を乗せていたこと、レゾの助けがあった、という+2の要因があった。今回は光の剣はレプリカなので、重破斬は乗らないだろうという判断。これは正しかったようで、魔王の攻撃を弾くうちにレプリカは壊れた。レゾの助けについても今回のレゾは「頼みましたよ」とリナ達に顛末を託した以上、100%期待はできない。となってくると、確実に滅ぼすには完全版を使うしかないだろうな、という判断になるかな、と。
 ネックはTRYでダークスター相手に不完全版を使おうとしたことかな。しかも2回。結局2回とも阻止されますが。1回目はまだ完全に召喚されていない段階だったので、頭を叩いて押し戻せれば…という判断だった、とか。2回目はこれもダークスター武器に乗せようとしてますので、単体で放つ以上の威力が期待できます。
 2点目は、「完全版重破斬は制御できるのか?」ということ。これは…アニメベースなら個人的にはありじゃない?と思っています。原作ベースだとL様はああいう性格なので、完全版重破斬で本体がやってきたら人間に力は貸さないでしょう。原作でフィブリゾを滅ぼしたのもあくまで「攻撃されてムカついたから」。
 アニメベースL様は「全てのものの母」という側面が強い。NEXTではリナの「己の全てを犠牲にしてもガウリイを助けたい」という願いに応えてフィブリゾを滅ぼした。また、一度は混沌に帰ったリナを再生している。ゼロス曰く「気まぐれ」という評価だけど…ガウリイの思いの強さに応えたのではないかと。
 今回の完全版使用、リナの目が所々金色になる描写があり、L様本体も来ていると思われる。その上で、意識を乗っ取ることなくリナに力を貸している。「もう少し…もう少しだけ力を」この言葉はL様への働きかけでしょう。リナが今回重破斬に乗せたのは「みんなの命を預かる」という決意。その強い思い…そして「混沌に呑まれる恐怖」を知った上で自分の力を呼び寄せたリナに興味を持った。そこで「どこまでやれるのか?」とばかりに力だけを貸し…最終的にリナは制御して見せた、と。
 とまあ、理屈はともかく、色々感動したので「制御できた」それでいいですよ、もう。そう素直に思える。
 エンディングは終わりなのに終わりじゃない。…そして2部への繋がりを感じさせるラストシーンでした。なんか終わったことが信じられないや。新曲「JUST BIGUN」はエンディングらしく、静かな優しい曲調なんだけど、歌詞は「ずっとずっと続いてく」と終わりを感じさせない内容でした。卒業ソングっぽいんだけど、始まりなんだ、と思わせる。フルで聞くのが楽しみだなあ。

 と、今日はこの辺で…。