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スレイヤーズすまっしゅ。2 アカデミー・フェスタ ネタバレ感想

 文庫最新刊のネタバレ感想です。今回読みながらふと思ったのは、スレすぺ(今でもこう呼んでしまう)って「リナ=インバースの事件簿」であり「リナ=インバース見聞録」なんだなーってこと。ギャグはギャグなんだけど、事件を解決する謎解きの部分は推理モノ風に読めるし、地方の風習やら出会う変な人(人間以外もいる)関連のネタは読んでいるとスレイヤーズの世界観が広がる。初期の頃は強烈なゲストキャラによるギャグという印象が強かったスレすぺ。最近はさすがに20年も続いているせいか、ゲストキャラのインパクトは初期よりも下がっています。その分「リナ=インバースの事件簿」・「リナ=インバース見聞録」としての部分の面白さの方が際立ってきているような気がする。ギャグの見せ方も人物主導から状況主導へと変わってきてるかな、と、そんなことを思いました。これからもすまっしゅ。は続いて欲しい。


 口絵のお話から。1枚目は買い食いリナちん。大盛り焼きそばおいしそうだw
 2枚目はマディくんと空のお散歩。気持ちよさそうだなあ。マディくんと一緒に楽しそうな表情なリナと、マディくんを見守るやさしい表情のリナ、2種類が楽しめる1枚。リナって子供好きだよね、何気に。あ、でも、生意気な子には容赦しないか。かわいい子は好き、と。とは言え、基本的に面倒見はいいと思う。
 3枚目はドラマガ連載時に扉に使用されたものをカラーで再録。ウエイトレスリナかわいいです。そしてその後ろには姉ちゃんの影が!
 ドラマガ扉は巻末とかに全部収録されないかなあ。隔月刊ドラマガでは本文のイラストが減っちゃったんですよね。扉を含めて毎号3枚。以前は4枚×2か月分だったので、1エピソードで8枚も合ったのに。扉を文庫に収録しないとイラスト各話2枚のみに。それもゲストが描かれることが多いから、リナのイラストはさらに少なく・・・寂しいなあ。まあ、あらいずみ先生、去年は新装版とかでお忙しかったようなので、落ち着いてきたら増える!と信じたい。
 中身のお話に。ドラマガ掲載時に書いた感想のリンクも貼りますので、読んでいただけると嬉しいです。

★アカデミー・フェスタドラマガ掲載時感想
 軍学校が舞台ということで、スレすぺの中ではかなり異色な話かも。なんというか、学園モノのノリを含んでる。夜中の学校に忍び込んだら謎の怪人が!って流れは学園ホラーっぽい。鎌でドアざくざくのところなんか、まさにそんなノリ。怪談好きな神坂先生の趣味が反映されたか?・・・その怪人が一教師、っていうのはいかにもスレすぺなんだけど。
 後半戦は学園祭を舞台にしたコメディに。事件の真相を見破るリナはさすがです。15歳位にして軍学校の教師やら生徒に気に入られまくるリナってやっぱすごいんだな。でも、オチはちょっと弱いかな。

★守れ!我らが伝統文化 (ドラマガ掲載時感想
 今回のNo.1ヒット。1回読んでるはずなのに声を出して笑ってしまいました。
 地方のお祭ネタはスレすぺの中ではよくあるパターンで、毎回面白かったりする。今回は元の祭はいたって普通なのに、それをエロ祭り化しようとする領主に怒りを覚えたリナが、お祭のルールを守った上で領主(正体はオチ扱いだけど)と対決するというお話。こういう条件付バトルの話は、リナの知略を巡らした戦いが見れて好きです。相手の出方を読んで先手を打ったりとか、屁理屈を述べ立ててくる相手をさらに屁理屈で論破したりとか。そして魔法の小技の聞かせ方も見事。序盤のフリーズアローが最後の決め手になっているながれはうまいです。すっとぼけてレースを続ける役者っぷりとかもよい。
 今回はナーガさんもいい仕事してくれてます。森の殺人鬼さん、本気で怖いですよwこの暴走、そして「リナを殺るしか・・・」という本末転倒ぶりこそナーガだよね、って感じ。
 リナのクールな仕事っぷりと、ナーガの暴走による笑い、両方楽しめる良作です。

★青春の暴走始めました (ドラマガ掲載時感想
 リナとナーガが「穏便」という二人に似合わない単語を掲げた対決をする、というお話、ってことでOK?町長さん、人選間違ったから!ごろつき吹っ飛ばした腕を見込んで依頼したみたいだけど、穏便に解決して欲しいならどっかの宗教家とかさ。ってことで、リナがボケ側に回る話。リナの「穏便」の定義は吹いたわ。ツッコミを入れるため、わざわざ馬車で追っていく町長さんの健気さが良。
 あ、魔王爆走隊なんてのもいたのか。結局最後はいい話風に纏まりましたね。「答えなんて自分で見つけるもんでしょーが」いい言葉です。

★ああ人生にいろいろあり(書き下ろし)
 水戸黄門→水門→ウォーターゲートか。イエローゲートじゃそのまますぎたからちょっとひねったのかな?あの世界にも水戸黄門的な伝承歌があったとは!よく知らないけど、日本以外にも似たようなものあるのかな?あってもおかしくなさそう。
 セイルーン王宮には「ロイヤル・ウォーターゲート」が全巻揃っている部屋があるに違いない。フィルさん、アメリアと親子2代でそこに入り浸っていたと。セイルーン王子のネタは本編にも出てましたが・・・スレすぺは掲載順=時間軸ではない、ってことがはっきり明示されたってことでOK?季節ネタもありますし、時間軸どおりなら何年経ってるんだ?ってことになっちゃうし。・・・と、サザエさん時間軸につっこみいれても仕方ないんだけどさ。あれだ、校長先生の都合です。「白魔術都市の王子」はスレすぺ1話だけど、時間軸的には結構後のほうの話なのかな。まあ、ここでむさい王子を想像してげんなりするより「そんなのいるか」的に流したほうが面白いから、ってだけかもしれないけど。
 ゲインズの勘はいいけど詰めの甘いキャラはなかなか良。「一計も案じてねえぇぇぇ!」ってツッコミ吹いたw「一計を案じて」ってあらすじとかで良く使われるフレーズだけど、使えばいいってもんじゃないw
 ダメなゲインズに変わって「一計を案じる」リナ。その策はさすがです。村人から話を引き出させるためのテクニックうまいです。そして、刺客が来るようにしてボロを出させる作戦はとってもらしい。知略と力技、両方揃わなきゃできない「一計」です。
 最後は竜破斬の詠唱を始めるリナの前に「はは〜」っとなっちゃう悪代官。そう来たかwなんか「はは〜」の意味合いが違うけどwそういえば昔劇場版の林原さん×川村さん対談で、
川村さん「スレイヤーズって水戸黄門だよね。」
林原さん「最後に印籠みたいに竜破斬撃って」
みたいな話をしてたのを思い出した。そのネタが今本編に反映されるとは!

★あとがき
 L様wなんかかわいいwよほど悔しかったんだなあ。「じゅっ」ってなった部下Sも哀れwまあ、あの扱いは隠れキャラ的といいますか、L様らしくてよかったですよ。
 画集はL様じゃなくても本当に出して欲しいですよ。よし、編集部へのおたより出すか!L様の願いだもん、むげには出来まい!実際にやれそうな内容だし。