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REVOLUTIONからEVOLUTIONへ!・・・改善されている部分

 スレイヤーズREVOLUTIONはそれなりに楽しめたものの、ファンからするとやはり気になる点も多かったシリーズでした。スレイヤーズEVOLUTION-Rではその点が改善されるのか?というところも注目でしたが・・・1話を見ていると、ちゃんと改善する方向に向かっているように思えます。ファンの声を聞き入れてくれたのか、スタッフさんたちが慣れてきて感覚が戻ってきた結果なのかはわかりませんが、「進化する革命」のタイトルにふさわしく、より良いものを作ろうとしてくれていることが画面から伝わってきて嬉しいです。まだ1話段階なので、2話以降も動向を見守る必要はあるかと思いますが、進化するスレイヤーズを応援していきたいです。具体的にどのような点に改善を感じたか、以下に纏めてみます。あくまで私の実感なので、見る人によって感じ方に差はあるかと思います。具体的なシーンを上げての説明になるので、ネタバレを含む内容です。


1.リナが落ち着いてきた
 レボでは過度に暴走するような表現が目立ったのですが、ERではだいぶ落ちついた表現になり、本来の彼女の魅力が出てきているように感じます。前半では図書館のシーンや残った謎を整理するシーンなどで、知的な一面が表現されていました。後半はドタバタした部分が前面に出ましたが、これもちゃんと「リナらしい」範囲を守った上でのドタバタさで、逆に好印象です。やっぱりリナの持ち味として、お騒がせな部分や「鬼やw」って思える部分は必要で、そこがなくなって単なる「いい子」になってしまっても面白くないわけですよ。その辺のバランスは難しいと思うのですが、この1話ではそこが保てていたと思います。
 リナの改善点において「これはうまい!」と思えたのはスリッパツッコミの導入です。レボのツッコミは殴ったり蹴ったり、鈍器を使ったりしていて、凶暴に見えてしまっていた。そこにツッコミツールとしてスリッパを使うことによって、表現がソフトになり、且つコミカルさが強調されるようになった。さらに「ツッコミスリッパ」という原作旧作からのおなじみアイテムの登場でリナらしさも出る。同じ「殴るツッコミ」でもスリッパを使うだけでこんなに印象が違うとは。そういえば、神坂先生が劇場版脚本集のあとがきで、ぐれえとのぴこぴこリナちゃんを仰向けに倒すシーンは、当初はグーパンチだったけど、「ファンシーなぴこリナをパンチで殴るのは文章ならともかく、映像にしたらきついのではないか?」という意見が出て、でこピンに変えた、という話をしていました。やはり映像にした際のインパクト、というのは正にも負にも働くわけで、そこを考慮に入れた改善、非常に素晴らしいと思います。これを見たとき、「あ、改善しようとしてくれてるな」というのを強く感じました。無駄に殴らず、言葉だけのツッコミも増えました。スリッパツッコミは2話以降も導入して欲しいです。・・・つーか、スリッパツッコミを一番最初に考えた(恐らく)関西の芸人ってすごいよな・・・。

2.ガウリイのボケが効果的に使われるようになった
 レボのギャグシーンでは「単なる道化」になってしまっていたガウリイですが、この点も改善されました。相変わらずボケはかましているんですが、そのシーンはとてもガウリイらしい内容及びタイミング。原作でも「頭脳労働は員数外」と自ら言い切るガウリイ。壷やらフィブリゾやら、難しい話にはついていけない。そんな難しい話が続くと、ガウリイは蚊帳の外になっちゃうわけですがちょうど会話が切れるあたりでボケを入れてくる。「その壷はどこに売ってるんだ?」とか。シリアスなシーンの後に、絶妙なタイミングでボケ。緊張のシーンの後に緩和のボケが来ることで、場が和むしおかしさもUP。そこにリナのツッコミが畳み掛けてフェードアウト→シーンが変わる。この流れにテンポの良さを感じました。
 あと、壁を壊すシーンとか、急に動いたナーマを前に剣に手をかける、などちゃんと「剣士としては凄腕」と思わせる見せ場があったのもポイント高い。リナを宥めたり、「まったくしょうがない」的な視線を送ってみたり、とリナの保護者としての機能も果たしている。さらに・・・OPのリナの肩に手を置くシーンは「ERのガウリイは単なる道化にはしない」と宣言してくれているみたいなんですよね。進化するガウリイに乞うご期待!

3.ゼルに活躍フラグが立った
 レボではあまり活躍の場がなかったゼルガディス。そもそもレボでのゼルは、成り行き上ついていっている、という感じだったんですよね。でも、今回は「レゾの魂の眠る壷」を探す旅。作中ではまだセリフには出していないけど、彼の悲願である「元の体に戻る方法」の手掛かりになるかもしれない。そんな思惑もあってか、壷の探索には積極的に関わっています。結果、セリフも増え、なにやらお話の中でも前面に出てきそうな予感。途中で特殊キメラの製法に興味津々になったりするあたりもゼルらしい。シメサバの話でもあったけど、「元の体に戻る方法を探している」っていう旅の目的はゼルの大きな個性なんですよね。そこに立ち返ったゼルガディスはきっとやってくれると信じている!

4.4人組の掛け合いが増えた
 レボはストーリーが立ち上がっていく過程で、リナとワイザー、リナとポコタ、と言うようなリナと新キャラとの絡みが多く、本来の4人組間での掛け合いに物足りなさがあったように感じます。ERでは1話からがっつり4人が絡んでます。ポコタも仲間の一員としてうまい具合に会話の中に馴染みました。結果、全体的に会話のテンポが良くなったのではないかな、と思います。新キャラナーマもナーガなわけで、リナとの掛け合いも慣れたもの。それでいて他の4人も巻き込むように掛け合ってますからね。掛け合いの面白さは小説原作であるスレイヤーズの基本。そこに映像としての面白さが追加されていく展開を期待します。

5.ターゲットとする視聴者をスレイヤーズファンに絞った
 レボはターゲットの間口をご新規さんから「昔見てた、懐かしい〜」っていう回顧層、そしてコアなスレイヤーズファン層と、広げすぎてしまい、どっちつかずな内容になってしまっていました。でも、今回はターゲットを「スレイヤーズファン」に絞ってきたように感じます。少なくとも視聴者は「旧作アニメを全部見ている」という前提で作っているように思える。新番組なのにいきなりストーリーはレボの続きから、そしてその物語のキーパーソン「赤法師レゾ」は無印に登場したキャラクター・・・完全に一見さんお断りですね。でも、今回は地上波ではなく、AT-Xですから、それでOKなんです。見る人は熱心なスレイヤーズファンかAT-X既契約のアニメファン。AT-Xではちゃんと旧作の再放送もやりましたから、既契約の視聴者へのフォローはされています。スレイヤーズファンのためのスレイヤーズになりそうなのはファンとしては嬉しいです。

 と、ざっとこんな感じでしょうか。色々理屈を捏ね回しましたが、結局のところ総合的に「面白く」なっているんですよね。特に、キャラクターの見せ方は確実に良くなっています。あとは2話以降、高山さん以外の方の脚本の回も改善されているか、そしてメインのストーリーそのものが視聴者を惹きつけるものになるか、というところに注目かな。