スレイヤーズせれくと2 家政婦は見たかもしんない ネタバレ感想

 スレイヤーズすぺしゃる傑作選第2弾。以下、一応ネタバレ。

 ついにピンクのリナが表紙デビューですよ。そもそもピンクのリナって、本編2巻に出てきた裏設定的なエピソードなんだけど、パズラー神坂先生がエイプリルの事件簿でそのネタを拾ってしまったため、作中でも着ることになってしまったという・・・。それがこうして再度せれくととして日の目を見て、表紙にまで登場してしまうとは・・・世の中ってほんと何が起こるかわからんのね。リナの何とも微妙な表情が、その辺の物語っている気がする。本人的には消し去りたい過去なのにねw
 口絵は例によって使いまわしなわけですが、エイプリルの事件簿のイラストって、エイプリルの事件簿2(以下略)のイラストじゃないか。で、あおり文句が「犯人はこの中にいない!」ってw使い回しを開き直るとは、やるな編集部。
 せっかくだからまずはエイプリルの事件簿の話。「探偵の助手」にスポットを当ててネタにしているのには読むたびに笑ってしまう。そう、彼らのポジションは非常に重要なのですよ。話を分かりやすく進めるためにも。ガウリイを質問役として配した神坂先生ですから、その辺はよくご存知なんでしょうね。
 次、家政婦は見たかもしんない。この話でリナが着ている服って、NEXTの女装回でリナが着ていた服の元デザインっぽいですね。この話の初出はドラゴンマガジン96年6月号らしい。すると刊行は4月末。NEXTのギャグ月間は7月ですから、ドラマガで登場後、すぐにアニメに反映させたと言うことに・・・。当時は最新のドラマガまでチェックして作ってたんだなあ。
 この話では「今まで出会った男の中で一番まともなのは郷里の父ちゃん」というエピソードが出てくる。確かに父ちゃんはまともな人でした。と言うか、父ちゃんの考え方はリナに似ているので(逆にリナが父ちゃん似な性格なんだと思うが)、リナ自身がそれを「まとも」と捉えるのは自然。当時から作中に登場させる予定はあったんだろうか?
 最後にあとがきの話。「スレイヤーズすかっしゅ」読みたいですw実際外見リナで中身はL様って8巻でやったし、最初は誰も気づかんよ。「あれ?やけに今回鈍器攻撃が多いな〜」とか思いながら普通に読んでそう。