スレイヤーズREVOLUTION12話 ネタバレ感想 Aパート

 今週は第12話「Legasy 決戦セイルーン!」。


 初回の印象はちょっと妄想で期待しすぎたせいのか、あまりよくなかったけど、2回目見たら、「ああ、こういうノリは好きかもな」、と思った。悟りを開いた気持ちで細部にこだわらずに見れば、なかなか熱っぽくていい回でした。ちょっと色々物申したい部分もあるのは確かだけど。

 今日はいきなりあらすじ追いながらいきます。要所要所で脱線していくスタイルで。

 夜の森の中、襲いくるザナッファーのレーザーブレス。標的はセイルーンの砦。国旗デザインは前作から踏襲。騒然となる兵士。そこへ・・・「お下がりください」といきなりシルフィールキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!登場唐突だけど、まあ、さほど時間はかけてはいられまい。ぶっちゃけファンサービスでの登場だろうなあ。この後の話は別に彼女がいなくても進むし。でも、「スレイヤーズREVOLUTIONスレイヤーズ復活祭り」と割り切った以上はこの再会を素直に楽しみたい。声も冬馬由美さん続投!違和感なく演じてくれてます。
 シルフィールは防御魔法展開。「炎呪封殺(フレアシール)」って、それ炎を防ぐ魔法じゃないか!レーザーブレス防げるのかね・・・。まあ、ズーマの虚霊障界も拡大解釈されてたし、流しておこう。結局防ぎきれてなかったしね。「きゅう」といきなりダウンです。
 姿を見せるザナッファー。魔道士部隊がファイヤーボールで応戦です。魔道士部隊の服装はちゃんとセイルーン風ですね。しかし、当然効きません。戦慄する一同。と、ザナッファーの上にデュクリスが。いつの間にw「貴様たちが知るべきは己が諸業とその報いだ!」と完全八つ当たりモードに。相変わらず掴みにくいキャラのままだなあ・・・。デュクリスがここに至るまでには絶対苦労してると思うんですよね。疫病により目の前で同胞が死んでいく苦しみ。待ち続けた救援物資が届かなかった苦しみ。ここぐらいはでは描いたか。でも「疫病」への差別と偏見、自分たちに被害がなかったのをいいことにタフォーラシアのことを忘れてしまった人々、その中を当てもなくさすらうデュクリス・・・その辺の描写を省いて、見る方の想像力にゆだねてしまっているのでどうにも掴みにくい。セイルーンはイメージがイメージだけに、人々の無関心さにすら怒りを覚えたデュクリスの思いがストレートに向かってしまったんでしょうね。
 攻撃を開始するザナッファーをさえぎってリナの声と魔法が!なんとか間に合ったようだ。って顔が変だorz。今回前半パートは割りと残念な作画だ・・・。リナの頭の上には光の剣を構えたポコタが。危ないぞwポコタバランス崩しでもしたらリナの顔に直撃コースじゃないかw
 ゼル、ガウリイ、アメリアも到着。アメリアは力強い言葉で兵士たちを奮い立たせる。こういう見た目かわいい上に自ら前線に立って叱咤激励してくれる王女いたら兵士達もやる気出るだろうなあ。セイルーンの軍隊には密かにアメリア様ファンクラブとかありそう。
 ガウリイはシルフィールに「下がっていたほうがいい、シルフィール」・・・覚えてた〜wゼルとアメリアすら忘れた男が。あれだな、ガウリイはリナと出会ってからの記憶の喪失率が高いんだな。リナが覚えてるだろうからいいや、ってもう覚えるのをやめた、と。後は、「シルフィール=飯を作るのがうまい」のイメージ融合による記憶がよほど強いんだろうw
 デュクリスに啖呵を切るリナとポコタ。シルフィールはポコタを指して「何なんですか、あれ?」とツッコミ。ごもっともですwさすが一応常識人シルフィール。ポコタの存在の面妖さに気づいてくれた。聞かれたガウリイも「あれは何と言うか・・・ポコタ?」としか答えようがありません。そういうものだと思ってください。
 ザナッファーはこの場で決着を・・・と臨戦体制に入るが、それをデュクリスが止める。反論しつつも従うザナッファー。調教が行き届いているようで。ここで引いた理由は・・・ポコタにセイルーンのイメージとかけ離れた内情を見せるためでしょうね。やっぱりデュクリスは救援を求めにセイルーンに来たんじゃないかな?そこで体面ばかりを気にする王宮のお偉いさん方の姿を見て失望した、と。
 すぐに追いかけようとするポコタですが、リナはエネルギー切れ。ここまで来るのにかなり消耗したらしい。ゼルに「お前は頭の上に乗ってただけだからいいよな」とつっこまれる。うむ、マスコットキャラは楽でいいね。
 そこになにやら手が現れて・・・ワイザーのおっちゃん登場!・・・ごめん、おっちゃんのことすっかり忘れてたw手が見えたとき、「誰か他にいたっけ?」と思っちゃったぜ。ポコタにも驚かれている始末wみんな魔法で飛んだりしてたのに、一人ダッシュで来たんだろうな。おっちゃんはシルフィールにお約束の自己紹介。おっちゃん、きれいな女性好きなんだろうな。奥様方への人気気にしてるのは地か。そんなお約束は流して、「さっさと王宮に連絡とって」とリナ。リナとガウリイの「ご飯プリーズ」の声が響き渡って・・・砦のシーン終了。
 空から見たセイルーン。違和感あると思ったら五芒星になってますよ!セイルーンの街は六芒星のはず。六芒星は「国によっては不適切な記号になる」という話もあるみたいでその辺からの配慮という説も。単純ミスにしては、セイルーン風衣装とか国旗とかはちゃんと前作踏襲してるしなあ・・・。ミスならDVD版でこっそり直してくれ。それで許す。
 ここでセイルーンのお偉いさん方の会議。フィルさん登場です。声は2代目の方ですね。議員たちの声は林原さんラジオでも予告されてましたが加藤精三さんにたてかべ和也さんと豪華です。ワイザーのおっちゃんはザナッファーについて「ルヴィナガルドのジョコンダ侯爵が生み出した」と説明。デュクリスやタフォーラシアの名前を出さないのは、ルヴィナガルドの特別捜査官として責任を取ろうとしてるからでしょう。普段はとぼけているけど、けじめをつけようとする姿は潔い。フィルさんも「信じがたい」といいながら、アメリアに視線を送って「疑う余地はない」と言う。何気ないシーンだけど親子の絆が垣間見える。
 シーン変わってお食事中のリナとガウリイ。そばにはゼルとシルフィール。この4人はお偉いさんの会議なんて興味なかろう。ここで少し落ち着いてシルフィールと改めて会話を交わす一同。リナとガウリイは会うのは久しぶりらしい。ガウリイの言葉に顔を赤らめるシルフィール。やっぱまだ好きなのかなあ。原作ではフィブリゾ戦の後に吹っ切れたようなシーンがあったけど、アニメではあのシーンカットだった。やっぱ、キャラクター付けとして「ガウリイのことが好き」という部分はあった方が面白いか。レボでは尺的にその点がさほどクローズアップされそうにはないけど。ここでゼルが「巫女の傍ら軍の救護活動をしてたんだったな」とさらっと説明セリフを言ってくれました。そういやゼルはアメリアと一緒にルヴィナガルドに来る前にセイルーンに来てるんだった。シルフィール登場に関する繋ぎは合格です。
 しかし、高山脚本でも全力でスルーされるコピーレゾ=ザナッファー・・・。いや、一度は諦めたとはいえ、気にならないといえば嘘になる。特にシルフィールはザナッファーと融合したコピーレゾに故郷であるサイラーグを破壊されてるんですよね。お父さんまで死んでるし。・・・あの時はまだ融合してなかったけど。これを忘れているのは不自然。コメント欄で教えてもらったお話によると、無印ザナッファーは「異界黙示録の写本の力によって死んだ魔獣ザナッファーの残留思念を復活させたもの。エネルギー体なので実体はない。」との解釈が「必勝スレイヤーズ」というムック本に載っているそうで。・・・今確認しました。確かに載っています。別物なのはわかったけどさ。
シルフィール「前に戦ったザナッファーとずいぶん形が違いませんか?」
リナ「あたしにもよくわからないんだけど、あれが異界黙示録の写本から生み出された本来の魔獣ザナッファーってことみたいよ」
こんな感じで説明ゼリフ入れとけばよかったんじゃないかなあ。まあ、今回の話には直接関係ないし、ザナッファーの伝説を早口で言うシルフィールに「うん、割とまんまの相手」とさらっと言い放つリナのやり取りは面白かったので、このシーンだけ見れば結構好きなんですけどね。・・・実は私としてはシルフィールやセイルーンのお偉いさんまで「ザナッファーには魔法は効かない」と知っているのに、リナがフレア・アローを撃ってしまったことのほうが・・・と、もういいや。脚本のつながりが悪いのは今に始まったことじゃない。こんな寛大な心もすべては悟りの境地のなせる業。
 まあ、スタッフ的にはザナッファーがあんな形で原作に再登場してしまったことが大きな誤算だったんでしょうねぇ・・・。作者も95年当時は先のストーリーの細かい部分までは考えてなかったんじゃないかな〜って気がするし。考えていたとしても、「2部でザナッファー設定使うかもしれないので、原作と違うザナッファー出されると困る」みたいな話は言えないだろうなあ。アニメがシリーズ化したこと自体も想定外だったわけで、あのまま無印で終わっていたかもしれないのに。そして今回11年後の再アニメ化も想定外。2部をアニメでやるか、まだわからないけど、とりあえず原作設定のザナッファー出しとくか、的なノリで出しちゃったんだろうか?5期、もしくは先のシリーズ(もしあるなら)で、メフィが出てきてくれればこのスルーっぷりも少しは報われるであろう。
 本編お話に戻る。ザナッファーの話を聞いて卒倒するシルフィール。でもすぐ復活wシルフィールと言えば卒倒はお約束。でも誰が突っ込む間もなく、すぐに立ち上がるって流れは好きだ。「どうしてこんなことに・・・」と問うシルフィールに、「話と長くなる」と説明しようとするリナだけど、ポコタがいないことに気がつく。
 シーン変わって会議中。お偉いさん方はルヴィナガルド本国に責任を押し付けようとしたり、防衛策を論じてもダメ出しばかりで建設的な意見がまったく出ない。そこに現れるポコタ。とりあえず、敬語口調や礼をしたりするしぐさがかわいい。ここで彼が男を見せる。まず、自分がタフォーラシアの王子であると名乗る。「タフォーラシアは何年も前に消滅したはず」と当然のように言い放つジャイアン(仮)。うわー、人事だなあ。でもこれがタフォーラシアに関する世間一般の認識なんでしょう。デュクリスもこんな話を何回も聞いたんだろうな。ポコタはそのことには怒りながらも、ザナッファーを生み出したのが自分の同胞であることを明かす。責任を取ろうと言う意思ですね。その上で「力を貸してほしい」と頭を下げる。協力を願っているけど、贖罪の意味もあるだろうな。きっとタフォーラシアに物資を送るだけ、と決めたのもこいつらお偉いさん方でしょう。後のシーンから察するに、フィルさんはこの事件について知らなかったようです。きっと耳に入る前にモミ消したんでしょう。フィルさんの性格を考えたら「自分も行く」と言い出しかねないし。そんな連中に素直に頭を下げるポコタ。見た目は小動物でも王の器です。「そうは言われてもザナッファーに人間が太刀打ちできるのか」と一徹(仮)。ジャイアン(仮)も「セイルーンだけでは太刀打ちできないので戦略的撤退をして各国との連合軍を」とか言い出しちゃう。結局怖いのか、あんたらwさっきまで防衛策云々言ってたくせに。いや、タフォーラシアは見捨てたのに、自分の国が困ったら他国を頼るのね、って話か。ポコタはさらに涙ながらに熱弁を振るう。「そんなことをしている余裕はない。もう誰も傷ついて欲しくないんだ。オレにもタフォーラシアにも何の力もないけど力を貸してくれ」と。力を求めて暴走してしまったデュクリスとの対比でしょう。デュクリスがポコタに見せて絶望を与えたかったもの・・・国の体面や体裁ばかりを気にして、それでいて無責任なセイルーンのお偉いさん方。それに毅然と立ち向かうポコタ。ポコタはデュクリスの言う「力」がなくても人の心は動かせることを証明したかったのではなかろうか。一度は見捨てられた身なれど、まだ人を信じることを諦めてはいなかった、と。しかし、ジャイアン(仮)は「その責任は誰が負う」とここに来ても責任責任ですよ。ダメだこいつら・・・早く何とかしないと・・・。セイルーン1国で当たらないのも負けたときの責任転嫁の相手探し?
 しかし、ここでフィルさんが喝!テーブル破壊しましたw「これは国の問題ではない、人の命が懸かっているのだ」その通りです。国は人なのです。フィルさんはなんやかやでいい王様になるだろうな。諸国を漫遊して人助けをしているのも、本国がこんな調子だから、せめて自分の目の前の人だけにでも善行を、と思ってやっているのかも。フィルさんの一喝にお偉いさん方は「はは〜」となっちゃう。さすがこういう人達は権力には弱いw
 フィルさんはポコタにタフォーラシアを救えなかったことを謝罪する。そしてセイルーンも国をあげてザナッファー退治に協力することを誓う。と言ってもセイルーン軍は住民避難の誘導しかしないわけだけど。あ、そうか。街壊してもOK〜って言う意味での協力か。それは心強いわw分かり合う二人の王子・・・方やおっさん、方や小動物・・・まともな王子はおらんのかw
 ・・・結局アメリアの出番はなかったね。まあ、彼女の正義は前線で戦うことってことで。
 話し合いが決着したところでタイミングよくリナたち登場。「セイルーンの全軍を持ってしても太刀打ちできるかどうかわからない相手だわ。でもねみんなが力を合わせるって言うなら、あたし達も力を貸すわよ」このセリフは違和感あるなあ。リナが普通に正義の味方っぽいセリフを言っている・・・。まあ、今は一致団結して頑張ろうぜ、って流れになっていたのでここは場を盛り上げるためにもこう言っておくか的な流れ?絶望的な状況に立たされたとき、最終的に大事になってくるのは精神論、っていうのはリナも良くわかっているわけだし。フィルさんはリナたちにセイルーンの命運を託す。
 ポコタも「ザナッファーを止めてくれ」と再度頼む。リナ「任せなさいって、何とかして見せるから」ガウリイはリナの頭を撫でつつ「こいつがこういうんだったら大丈夫」。お、レボで初めて頭撫でたぞ。ガウリイのリナに対する信頼と愛情の表現。やっとノルマ達成か。ゼルは「根拠はないけどな」と言いつつ彼もまたリナを信じています。最後はアメリアが「正義」で締めてくれました。
 そんな方針が決まったところで、タイミングよくザナッファーの攻撃が始まる。「あたしたちもいくわよ〜」と静止画に。おお、いい絵だ。アイキャッチも4人組プラスポコタ。お、全員集合は初ですね。この絵も好きだな。ゼルが一人視線はずしてるのがなんとも。
 Aパートのポコタ演説以降のシーンはぶっちゃけ臭い。だけど、最終決戦に向けて気持ちを一つにして盛り上がるって感じは好きです。もう細かいことは流して、ノリを楽しんで行こうよ。それが悟りを開いた結果さ。
 と、気がついたらだいぶ長くなっていましたが、今日はこの辺で。明日はBパートから。