スレイヤーズREVOLUTION 第9話 ネタバレ感想 その2

 コメントへのお返事が滞っていて申し訳ございません。もう少々お待ち下さい。今日は昨日書ききれなかった各シーンの感想を書きます。





 ジョコンダ城内で魔道戦車を急ピッチで作る作業員たち・・・作業服はないだろwあの世界に作業服は違和感ありすぎる。ぶっちゃけさほど重要なシーンではないので、流しても良かったんだけど、どうでもいいシーンだからこそ少し頑張ればもっと良くなったのでは?と思う。メインキャラじゃないんだし、服装なんて別に凝らずにあの世界の標準な感じでいいじゃない?作業員達が作っているのは戦車のボディの部分かな?どうやら核は動物ベースで作ったザナッファーらしい。あれ、無人兵器だったようで。道理でポコタも問答無用でふっ飛ばしてるわけだ。動物さんは可哀そうだけど。
 そんな様子を見ながら小悪党ぶりを発揮するジョコンダ。死の商人してるな〜。リハード王国は原作にも出てきてたな・・・忘れてるので後で調べる。傍に仕えるデュクリス。デュクリス的には魔道戦車が広まって近隣諸国が戦争状態になることが復讐の一端なのかな?
 さて、一方護送されるリナ一行。ゼロスが街の中に入る直前に消えるのは芸コマだな。影でコソコソ活動しているゼロス君。目立つところには顔を出さない、と。
 護送車から出されたリナは威嚇にバースト・ロンド一発。これ、こけおどし用の呪文ですが・・・結構けが人出てるwここでバースト・ロンドを撃った意図ですが・・・リナはワイザーが「魔道戦車破壊犯人がリナ=インバースだから」で逮捕したわけじゃないことに気づいてるんじゃなかろうか?下手に暴れれば拘束をもっと強められる恐れもあったわけですが、結果それはなかった。実際、魔道士を拘束するのに手錠だけでは不十分なんですよね。呪文となえればいくらでも逃げられるわけだし。ワイザーは「リナを何かに利用しようとするために捕まえた」。リナはそれに気づいているからこそ、多少暴れても自分にこれ以上の不利益がないことを確信していた。だからこそ「分かって踊ってやっているんだ」という意味も込めてあそこで威嚇をした。ってのは深読みしすぎ?説明不足だけど、ここで3話の「ワイザーは実は切れ物とリナは気づいている」って伏線がやっと生きる。8話時点でも気づいていたのかもしれないと思えてきた。抵抗していたのは「逮捕されるのが嫌」、というよりは「思惑に乗せられるのが嫌」という意味合いだったのかもしれない。結局ジョコンダの城に乗り込むにしても、自分の意志で向かうのか、捕まってワイザーの思惑通りに動かされるのか、では意味合いが違ってきますし、リナはそういうの気にすると思う。ただ、ゼロスが出張ってきて、跳ね除けるのが骨になった時点で、意地を張っても仕方がないことなので、「分かった上で踊る」というスタイルに切り替えたのかも。
 続いてワイザー・ゼロスとジョコンダの会話シーン。ここでワイザーが切れ物インスペクターの本領を発揮します。ワイザーの最終目的はジョコンダの魔道戦車によるルヴィナガルドの軍備拡張及び、近隣諸国へ魔道戦車が出回るのを止めさせること。更には余罪としてタフォーラシアへの支援物資横領の件も暴こうとしている。権力を持っているジョコンダを直接捜査することは出来ない。そこでリナを利用することを思いついた。まずは魔道戦車爆破事件を捜査するふりをしつつ、適当な理由でリナを犯人扱いする。当然、反撃を食らうことも想定済み。1話で巻き込まれた兵士の皆さんと街は哀れだったけどw1話でわざわざ新兵器として魔道戦車を連れてきたのも、リナに倒させることで、既成事実を作っちゃおう、と。何のために?「魔道戦車を破壊しているのはリナ=インバースという小娘」という噂を流すためですね。で、「小娘一人に倒されるようではその性能も疑わしい」と本国や近隣諸国に思わせることに成功した。その一方でしつこくリナを犯人扱いする。そうすればリナは自分の無実を晴らすため、魔道戦車破壊事件を解決しようとする。そしてその先にいるであろう、ジョコンダとも関わることになる、と読んでいた。
 3話で別事件を扱ったのは、たまたま別口があったのと、リナが事件を解決できるかどうかのテスト的な意味合いもあったのかも。3話以降、しばらく姿を消したのはこの事件の後処理かな?8話の変な砦を作っていた時期もあったろうが。
 最初はリナを泳がせておいて、下地が揃った状態で、今度は本格的にリナ逮捕に乗り出した。これは「護送」という名目でリナをジョコンダ城内部に引き入れるため。引き入れてしまえば、後はリナが引っ掻き回してくれるだろう、と。もう一つの策としては、「魔道戦車の性能を試すため、リナと魔道戦車を戦わる。その視察団という名目で本国の人間をジョコンダ城に送り込む」というもの。ただ、これについてはゼロスは「リナに手を出せないようにするためにする嘘」と読んだみたい。あくまで本命はリナによる事件解決なのかも。8話でボケに徹していたのは、ジョコンダ側であるゼロスとフラン&ゾランの目があったからかも、とか思った。ワイザーの捜査スタイルは的外れな捜査をする無能捜査官を装いつつ核心に迫る、なわけで、そのためにはボケに徹していたほうがいい。ゼロスが只者じゃないことにも気づいていただろうし、本気を出さなくても捕まえられると踏んでいたか?・・・単にギャグパートだからギャグ要員だった可能性も大ですが。
 一方、ゼロスは、リナがわざとつかまってジョコンダの悪事を暴きに来たこと、そしてそれこそがワイザーの狙いであることを読んでいました。8話のリナVSゼロスは初弾ファイヤーボールだったしね、やる気ないのバレバレですよ。・・・むしろ、リナも分からせる意図で放ったのかもしれない、位の勢いだな。これも「分かった上で踊ること」の意思表明だったのかも。8話は3者の腹の探り合い・・・最初から最後まで茶番だった、と。
 ジョコンダはリナ達が自分の城に護送されたことに驚いていたので、やはりゼロスがリナ逮捕に協力していたのは別にジョコンダの意向に沿うため、じゃなかったようですね。やっぱ、こいつが一番食えないなwゼロスの「僕は秘密は多いですけど、嘘は言わない主義でして・・・」ってセリフはゼロスらしくて好きです。
ゼロスの意図はまだ見えませんが・・・今のところ有力なのは「赤法師レゾの壺」狙いか?それをジョコンダが隠していて、場所を暴かせるためにリナを利用しようとしている、とか?それだとザナッファー完成に協力する意味はないし・・・うーん。ゼロス的には
 一方、地下牢にぶち込まれたリナたち。手筈ではポコタが助けに来ることになっている。しかし・・・アメリア「中の様子を調べたポコタさんと合流することになってましたけど」・・・ってそこまで打ち合わせてないwやはり脚本のつながりには少々荒がある。リナは「どこまで当てになるのやら」といいつつ冷静。これも「逮捕は自分を利用するためのワイザーの策」ってわかっていたからこその余裕か?
 城の探索をするポコタ。オバケのフリとか、兵士倒したあとのいたずらっぽい笑みとか、いたずら小僧っぽい言動はなんかかわいい。
 その頃・・・地下牢にはオゼルが現れていた。会話内容については昨日書きましたので割愛してキャラクターの描写とか。オゼルの首が取れるシーンはちょっと展開が不自然なような期がするけど・・・人形であることを分からせるためにわざとボケてるのかもな。人形とはいえ生首のインパクトはすごいし、最初にバラしちゃったことで話もスムーズに進んだ。「赤法師レゾの魂が眠る壺」の話を聞いたゼルが思わず前に出る描写はいいね。ここは彼が一番気になるところでしょう。
 アイキャッチ:ぬこ様
 ガウリイ、レゾのことちゃんと覚えてましたw。さすがにここでボケたら話の腰折るからな。記憶力はないけど空気は読めます。
 オゼルの額には鳩時計のからくりが。さりげないギャグだが・・・これはちょい場違いかなあ。ピーポーピーポーに紛れて会話が聞き取りにくくなってしまっている。そもそもあの世界に正午という概念はないと思う。この辺、気になっていたので今回、敢えて指摘しますが、REVOLUTIONは「スレイヤーズ世界に存在しないであろう言葉」を使っちゃってるセリフが結構多いんですよね。1話のクッピーの「神も”仏”も」とか、8話のゼロスの「人を”納豆”みたいに」とか。もっとも、「概念を含めて現代の日本語に訳したセリフですよ〜」ってことで脳内補完することは出来ますし、それで面白ければOKだと思うんですが。でも、そう思うと、そういうところにきちんと拘って書かれている原作はやっぱすごい、って思える。
 そこに聞こえる爆発音。その主は・・・ポコタ。ポコタとデュクリスの因縁めいた会話、そして二人の過去。デュクリスのおっちゃん、昔はちゃんといい人だったんだな・・・。人間時代のポコタのイヤリングは、今腕輪にしてるやつかな?・・・ってあれ耳だったかwちゃんと踏襲してるのね。
 デュクリスは復讐に取り付かれてしまいました。ポコタは彼の目を覚まさせることが出来るのか?・・・分かり合ったところでザナッファー化しちゃいそうだな・・・。
 オゼルの手引きで牢を脱出したリナ一行の前に再び現れる暗殺者ズーマ。ガウリイ「アサシン・・・ズーコ」惜しいwガウリイにしては頑張った方だ。ズーマはやはり依頼以外にもリナたちの命を狙う理由があるようで・・・って「お前たち」!?全員ターゲットだったんか!リナだけじゃないの?とすると、4人が関わっている事件なのかなあ。
 狭い通路、という不利な条件下で戦闘開始。うーん、状況は悪くないし、呪文の選択も良かったんだけど、今ひとつ戦闘シーンの緊迫感が足りないなあ。スピードかなあ。
 前に出ようとするガウリイはリナに止められます。遮ってぐいっと前に出る感じが良い。やはり前回の記憶が頭にあるか?ズーマはよくわからん移動法ででリナの喉笛ぶち抜きにかかる。お、ちゃんとあったよ、喉締め上げ。さすがにぶち抜きまではいかなかったけど。そこに助けに入るガウリイ。やっと見せ場・・・なんだけど、ズーマの引き際が良すぎてあっさりしすぎてしまった印象だ。ズーマ、前回もだったが、ずいぶんあっさり引くな。きっと不利な状況になったら逃げるようにって呪縛の込められた念の針を頭の中にさされてるんだろう。冗談はさておき・・・この後のリナの「ありがとう」にちょっと違和感があるのよね。二人の間では助け合うのは当たり前の事だと思うし、リナはガウリイが普段はボケていても、戦闘能力は高いのはわかってるはずなわけで、面食らったように「ありがとう」って言うかなあ。それとも、ここのところ、散々「使えない」扱いをしていたので、ちょっぴり反省してみた、って事なんだろうか?
 通路を後にした一行は地下コロシアムにたどり着く。そこに待っていたのはジョコンダ・・・とゼロス。そして背後にはまた出たズーマ。ジョコンダはすがすがしいくらいの悪役っぷりを披露wなんかみんな裏がありそうな奴らばっかりだから、一人くらいこういう判りやすいのがいるとすっきりするわ。アメリアがお約束の正義の口上をやってくれたし。
 「剣さえあれば」と嘆くガウリイに、オゼルは腕を変形させて「剣玉でしたら」とボケる。いや、それはないw・・・と思ったらリナがアイデア採用しちゃったwゴーレム剣ですか。重いとはいえ、まあガウリイに戦闘手段が出来てよかったね。ズーマと戦うのかと思ったらジョコンダ担当か。早くジョコンダを片付けて剣を奪うのですよ!多分それ魔力剣だよ。勘だけど。
 残った3人でズーマ戦。「友情パワー」と言うアメリアに、「物はいいようだな」とゼルガディス。ええ、単なる数の暴力です。
 そこに「契約により」とオゼルがいきなし寝返ります。・・・味方だったわけでもないんだが。この「契約」の対象ですが、この見せ方だとズーマに見えるけど、ズーマに義理があるなら通路の時点で参戦しているはずなので、やはりジョコンダかな?何らかの事情で逆らえないっぽい。そして剣玉が意外に強力w素手で弾いたゼルがちょっと痛そうにする描写が良い。
 コロシアムでの混戦が始まる中、研究所ではポコタVSデュクリスの戦いが続いていた。リナたちの事は忘れてすっかり二人の世界ですw・・・というところで「終わりはしない」次回に余韻を持たせる引きは良かったです。
 さあ、一気にストーリーも進んだ今回。残り4話は、この調子で展開してくれると純粋に楽しみながら見れそうです。次回はやはりザナッファーが復活しちゃうみたい。予告のザナッファーは見た目虎っぽいけど・・・おっちゃん・・・orz。待て、次回。