スレイヤーズREVOLUTION 第9話 ネタバレ感想 その1

 今週は第9話「Insider 真実を知るもの」。先週は取り乱したけど、気を取り直していってみる。


 毎度の事になりますが・・・今回はコミック版第4話の内容とほぼ同じだったので、初見の感動、というのは正直かなり薄れてしまいました。うーん、ネタバレはやはり見ないほうがいいのか・・・。でも、考察を早めに始められる、というメリットはあるのよね。
 とは言え、ストーリーも一気に核心に迫りましたし、REVOLUTIONの謎に迫るキーワードもガンガン出てきて、ストーリー面ではとても楽しめる内容でした。キャラクターの崩壊もなかったですしね。2回目見たら、新たに気がつくところとかもあってより面白かったです。8話で凹んでいたこともあり、個人的には概ね満足の行く回になりました。贅沢を言えば多少物申したいシーンもあったりするんですが、充分流せるレベルかな、と思います。何より・・・やっと考察好き人間に燃料を投下してくれたのが嬉しいw
 以降、コミック版の感想と重複する部分もありますが、内容に触れた感想を書きます。
 今回のポイントは・・・満載だけどとりあえず3点。
 1点目はオゼルの正体と新キーワード「赤法師レゾの魂が封印された壺」。オゼルの正体は人形で、ファンの大半が予想していた魔族説をあっさり覆しちゃいましたwさすがにそれはベタ過ぎたか。意志を持った人形という正体に最初はスレイヤーズ世界的にどうなんだろう?って違和感を感じたのですが、よく考えてみればゴーレムだって単純な命令しか聞けないけど意志があるし、意思を持った無生物というキャラにはリビングメイルのナタリーという大先輩がいたよ。その辺の技術を考えれば、「意思を持った人形」オゼルの存在も違和感ないかも。手の変形機能も、ゴーレム技術の応用だと思えばありかな、と。ところでこのオゼル。初登場の回の後、2ちゃんに「レゾのスペル『REZO』を逆さにしたら『OZER』でオゼル」というような書き込みがあったのですが、どうやらビンゴのようですねw彼女はレゾ縁の存在のようです。彼女を操っているのは果たして誰なのでしょう?壺の中のレゾの魂自身がが操っている・・・という線がまず浮かびます。でも、それだと自ら打ち砕かせるように依頼なんてするだろうか?「もう死にたい・・・」って自殺願望とか・・・。魔王封印者ってそんな奴らばっかだなあ。
 そもそも、「魂を封印」なんて状況がなぜ生まれたのか、それも謎です。とりあえず無印時点で対峙したレゾ=シャブラニグドゥはあの場で確実に滅びたと思われるので、株分けされたとしたら、その前でしょう。壺の中には株分けされた魔王がまだ存在しているのでしょうか?だとすると・・・後付けながらリナがいきなり魔王を倒せちゃった理由にもなりますね。あの魔王は1/7の更に一部分だった、と。つまりは・・・「奴は魔王の中でも一番の小物」ってやつですよ。冗談はさておき、もし魔王がその中にいるなら、ゼロス・・・というかその後ろにいる獣王の目的もそれなのかなあ?でも、そうだとしたらジョコンダに手を貸す理由には結びつかないし・・・。タフォーラシアの封印が解けない謎は解けたけど新たな謎が生まれました。
 謎といえば正体は分かったけどオゼル自身にも謎は残っているわけで。リナたちに味方したかと思えば「契約により」といきなり牙をむいてきた。この「契約」ってジョコンダとのなのかなあ?壺をジョコンダが持っているから逆らえないとか?
 ポイント2点目。タフォーラシアとポコタの過去。ポコタ人間バージョンが早くも登場です。てっきりもっと引っ張るのかと思ってたよ。最終回で元に戻って正体に驚く、というオチみたいな感じで。でも、特にひねりはなく、普通に元気な少年でした。デュクリスのおっちゃんも人間姿で登場。なかなか渋いな。で彼らの会話、そしてワイザーとジョコンダの会話から、タフォーラシアの経緯が見えてきました。
 どうやら、ワイザーの推理だとタフォーラシアに疫病が蔓延した際、各国から集められた救援物資を横から掻っ攫ったのはジョコンダのようです。ジョコンダの焦る反応的にも間違いないでしょう。となると、疫病事件はジョコンダが領主についてからの時代・・・ってことでめちゃめちゃ昔の事ってわけではないのかな?もっともジョコンダが見た目どおりの年齢の人間なら、の話ですが。スレイヤーズ世界だと、魔道を駆使すれば若さを保ったまま100年以上の延命は可能なので、実際にはすっげーばーさん、って可能性も。でも、ワイザーが今更上からの命令でわざわざ調査をしてるんだから、やっぱりそんなに前じゃない?でもあれは単なる脅し、というか方便の可能性もある。
 でも、もし「そんなに昔じゃない」としたら少し疑問が生まれます。タフォーラシアのような魔道の栄えた国の存在をリナやゼルガディスが噂程度にも聞いたことがなかったのか?ってこと。これ、最初にコミック版を読んだ時に思った疑問なのですが・・・アニメを見ながら考えてたら答えが出たわ。つまりは・・・タフォーラシアは別に魔道が栄えた国ではなかったんだよっ!ポコタの魔道知識の高さから、タフォーラシア=魔道国家と思い込んでいましたが、どうやらポコタとデュクリスの会話を聞いていると、ポコタの父は「国を豊かにするためにサイラーグの封印を解こう」としていたようで、逆に言うとかつてのタフォーラシアは「さほど豊かではないけど平和な国」だったみたいで。だとすると、沿岸諸国連合の特に名産もない小国がいつの間にか滅んだことなんて、あの近隣の国の人くらいしか知らないとしても無理はない。結果的に見殺しにしてしまったという事実を伏せるため、周囲の国が事を隠蔽した可能性もある。・・・ここから推察されるタフォーラシアの経緯は以下の感じかと思う。あくまで私の推論だけど。
 数百年前。 魔道都市サイラーグから移り住んだ人間によりタフォーラシア建国。恐らく分かれた理由は、魔道の研究に没頭するサイラーグ本体と考え方が合わなくなった人々が分離・独立したのではないかと。
 120年前。ザナッファーの暴走により旧サイラーグ壊滅。生き残った人の一部が、子孫を同じくするタフォーラシアの民を頼って移住。その際、ザナッファーやその派生で生まれた魔道戦車の製法、そして光の剣の剣士(ガウリイの先祖)からサンプリングさせてもらった光の剣のデータをタフォーラシアに持ち込む。時の王?はそれを表に出すことをせず「封印」。
 ポコタの父親の代。ポコタ父は「国を豊かにするため、サイラーグの封印を解こう」と考えたが、ポコタはそれに反対。そうこうしているうちにデュラム病という不治の疫病が国中に蔓延する事件が起こる。近隣諸国は救援物資を用意するが、ジョコンダがそれを横領。滅びの時を迎えようとしていたタフォーラシアに赤法師レゾが救いの手を差し伸べる。治療法が見つかるまで、国民を魔法で眠らせ、タフォーラシアの国土全体に霧の封印をかける。・・・恐らくその後、レゾは密かに「サイラーグの封印」を解き、ザナッファー技術を盗む。それを基に作ったのが無印でリナ達が戦った「ザナッファー」。
 ここからは更に推論色が強まりますが、国民全員が眠ってしまったら治療法が見つかったときに、封印を解かせる人がいなくなってしまう。そこで、ポコタとデュクリスは体を獣人化することで疫病による死を免れる事に成功する。この辺もレゾが手を貸してそう。デュクリスはキメラ方式で間違いないと思うんですが、ポコタは魂だけを仮のボディに移動、とかそんな方法のような気がする。自由に動かせる体を得たポコタは、疫病を直す手立てがないか?と藁をもすがる思いで「サイラーグの封印」の技術を研究する。しかし、その中に彼の求めていた情報はなかった。でも、その過程で幸か不幸か魔道戦車と光の剣レプリカの生成には成功してしまう。
 ・・・そんな経緯を経てREVOLUTIONの物語に続く、となるのかなー、と予想。うわ、なんか感想の本筋から離れてしまった。けど、せっかく思いついたので書いてしまいましたw
 今回のポイント3点目は、ガウリイに活躍の兆し、ってことかな。今回のガウリイは序盤から今更ながら「剣がないと使えない」ことを強調されます。でも、それは逆にこれからの活躍に向けた伏線なのではないかと。今回もちゃんとリナを助けるシーンとか、ゴーレム剣でジョコンダの剣を受け止めるシーンとかあったしね。たぶん、あのジョコンダの剣をGETするんじゃないか?ジョコンダはあの小悪党ぶりだと、早々と退場しそうだし。
 見所解説、なんて銘打って始めたのに、なんかいきなり考察を始めてしまった・・・。
 では、次は各シーンの感想を・・・と思ったけど、長くなりそうなので、一旦ここで切ります。続きは明日にでも。