文庫「スレイヤーズせれくと1 ナーガの挑戦」あとがきネタバレ感想

 スレイヤーズすぺしゃるからの傑作選となる本シリーズ。すぺしゃるは1巻〜20巻までは出版社在庫切れになってしまっていて、新品を入手するのは難しい。まあ、古本屋には大量に転がってると思いますが。いや、入手自体が可能だとしても、REVOLUTIONから入った人がいきなりすぺしゃる全30巻を読もうとするのはかなり骨。と言うわけ・・・なのかはわからないけど、すぺしゃるのおいしいところを気軽に読める傑作選の登場と相成ったと予想。
 せっかくなので「スレイヤーズすぺしゃる」についてちょこっと解説を。スレイヤーズすぺしゃるはドラゴンマガジンに連載されている短編小説です*1。時間軸としてはリナがガウリイと出会う前、一人旅をしていた頃のお話。一人旅、と言いながらも一応旅の相棒、ぽいものはいます。それが自称「リナの最強最後のライバル」こと白蛇のナーガ。悪の魔道士ルックに身をつつみ、高笑いを上げつつ、時には味方、時には敵としてリナに付きまとう迷惑を絵に描いたような人物。実は1回限りのゲストキャラクターだった予定が気がついたらレギュラーに昇格していた、というのは有名な話。
 このスレイヤーズすぺしゃるはシリアスなシーンもある長編とは違い、ギャグオンリーのお気楽なお話です。基本的に一貫したストーリみたいなものはない一話、もしくは2話完結物のシリーズだけど、実は長編に繋がるネタが仕込まれていたりとか、スレイヤーズの世界観や設定がどんどん広がるようなお話があったりと、「お気楽な話だから」、と侮れないのがスレすぺの魅力の一つ。もちろん純粋にギャグとしての面白さも大前提なのですが。
 個人的にスレイヤーズは長編とすぺしゃるの二つで一つだと思っているので、長編しか読んだことがない方はこれを機会に是非どうでしょう?とりあえずリナが好きなら必読。他の本編キャラが好きな人は物足りないかもしれないですが。とは言え、直接ストーリーに絡む部分はごく一部なので、長編を今読み途中、って方はそちら優先で読んでしまってOKだと思います。

 と、前置きが長くなったけど、せれくとの話。表紙は初期衣装に身をつつんだリナとナーガ。リナのこの服装、新規イラストではすごい久しぶりに見た。スレすぺ中盤くらいまでは、劇場版とかでおなじみの黄色いシャツと赤いズボンと並行して出ていたような記憶が。いつしか黄色一本になっちゃったけど。パーツ多いし、編み込を描くのが手間だったのかな?
 ちなみに文章準拠で行くと、黄色いシャツこと「ミルク色の貫頭衣」は長編2巻「アトラスの魔道士」時点で新しくあつらえたもの、なんだけど・・・昔から似たような服も持ってたよ、ってことでw
 ナーガの方も額のサークレットが、現行デザインではなく、初登場の時のイラストと同じものになっていて、芸コマです。背景のゲストキャラクターズ共々、あらいずみ先生お疲れ様でした。

 さて、以下はあとがきのネタバレ感想です。


 読者投票のせれくとに「超巨大あとがき」収録は確定か?L様が猛プッシュしてるしw私としても、あれは入れたほうがいいと思う。このまま埋もれさせちゃうのは惜しいですよ。ついでにその感のあとがきで第2回もやって頂く、と。
 この企画は作者からの突発の発案だったようで。「スレイヤーズすぺしゃる重大発表」こと、「せれくと」発売の発表が延びたのもその辺が原因かな?やたらアバウト且つ無計画なノリが作者らしいw「何か」プレゼントの方も期待。
 

*1:現在は「スレイヤーズすまっしゅ。にタイトル変更して連載継続中。