何度も見返したくなる第7話 (ネタバレ)

 スレイヤーズREVOLUTION 7話感想の追加。

 7話はなぜか何度も見たくなってしまう。「なぜか」って面白いし、見所満載だからなんでしょうが、決して完璧ってわけではない。論理的ツッコミを入れたくなるシーンもたくさんあるのに、それでも何度も見たくなるのは、全体としてうまく仕上がったからなんでしょう。作画も安定していたし、細かい描写とか、声優さんたちの演技とか見るたびに目を引きます。
 直近のヒットはリナとガウリイの「おっ昼ごはーん」。なんと息ぴったりの演技。絵のほうも風の如く駆け抜ける二人が爽快wワンピースのリナかわいいし。その後にポコタがポコポコ足跡立てながらついていくのも良い。この話だけじゃないんですが、ポコタってアニメーション的な意味で一番動いているキャラですよね。小さいから動かしやすいんでしょう。あと、手の代わりにも使える耳がよくグリグリ動いてて、画面がアクティブな感じになる。この設定は正解だったかな。
 感想めぐりをしていてよく見かけるのが、「原作にあるズーマがリナの喉を潰すシーンをやって欲しかった」というもの。やっぱ人気だな〜このシーン。イラストもあったしみんな印象に残ってるんでしょう。かく言う私もやって欲しかった派なわけですが・・・今回の構成を考えると仕方ないかなあ・・・。今回はズーマ登場と並行してリナとポコタがわかりあう話をやっていましたので、あの場でリナが退場してしまうとどうにも締まらなくなってしまう。代わりに・・・なのかわからないけど、ズーマ相手に剣で応戦するシーンが長めになっています。ここも原作を忠実にやるならあっさり剣を折られて終わり、にするべきでしょうが・・・映像栄えを考えると少し打ち合ったほうがかっこいいかな、とも思う。TVではリナが剣を使って戦うシーン・・・しかも打ち合いは過去シリーズではほとんどなかったので、それをやってくれたことは評価したい。ズーマが原作に比べると弱体化してるのでは・・・という意見も目にしていますが、たぶん本気じゃなかったんじゃないかなあ。アニメ版ズーマはあくまで「プロの暗殺者」だった原作とはちょっとキャラ違うんで、なぶり殺しにしようとしていたのかも。実際、打ち合いでもズーマは余裕だけど、リナは劣勢です。で、ガウリイが来たら間合いを取ったり、謎の黒い霧攻撃を出したりしている。ガウリイ相手だと、体術だけでは厳しいと判断したか?などと考察してみたけど、リナVSズーマ→リナピンチ→絶妙のタイミングでガウリイ登場までの一連の流れは、かっこよくてすごく好きなので、私的にはOKです。
 問題は・・・ガウリイが弱すぎたことですね・・・。これは切ない・・・。あの黒い霧の中で何があったのかはわからないけど、助けに入って逆にピンチになってどうするorz。この辺も構成上の都合だろうなあ・・・。全てはリナとポコタが分かり合う話であるがゆえ。引き立て役にされてしまった現状は哀れすぎる。せめて「あの中で何があったか」、をちゃんと見せるべきだったのでは?もっとも、アニメズーマは既に魔族化している可能性大なので、今後に謎を残すためにもあえて隠したのかもしれない。でも、オープニングではガウリイVSズーマでタイマンをやっているので、最後はガウリイに決めて欲しいところ。
 7話はいろいろな意味でターニングポイントになるお話だったのかなあ、と思う。後半戦に向けて、どんどん盛り上がっていくといいな。