L Change the World見てきました

 一言で言うなら・・・「マツケンのLっぷりを楽しむだけの映画」。松山ケンイチさん演じるLのLっぽさは見事としか言いようがない。Lはもうこの人しかやれない。Lっぽい姿勢や細かいしぐさ、お菓子へのこだわりなどが、なんとも微笑ましくて思わず笑みがこぼれる。マツケンLに関してはとても満足できる内容でした。
 ただ、ストーリーは・・・この事件、別にLじゃなくても解決できるんじゃないか?。L以外の名探偵が登場するお話でも替えが効くように感じた。要するに「L」というキャラクター、そしてデスノートの世界観を使う必要性がないような・・・。確かに金かかってるなあ〜って壮大感は伝わってきたけどさ。
 あと、ウイルスに感染した人の描写がリアルにグロくて、そういうの苦手な私にはけっこうきつかった。小学生くらいの子も見に来てたのにね。これはちょっとやりすぎだろうよ。こんなの幼少期に見たらトラウマもんだよ。
 以下、ネタバレで。
 でも、ラスト近くのLのセリフ「世界は一人の天才の力で変えられる物ではない」というセリフは良かったです。これはDEATH NOTEという作品のある側面をうまく突いたセリフだなあ、と。ノートを使い、一人で世界を変えようとしたライト。これは失敗に終わった。そして結果的に世界を救ったことになったL。これも一人では為しえなかった。協力する仲間がいてくれたから出来たことだ・・・要するに、デスノートも立派なジャンプマンガでしたよ、とw最後に勝つのは友情パワー。・・・こんなことで喜ぶ私は所詮私はジャンプ好きか。
 あと、BOYがニア=後のLを継ぐものだった、というオチは予想外でしたが、彼がロボットのおもちゃに興味を持つシーンでうまく伏線張られてましたね。なんでグッズリストにロボがあるのかな、と思っていたけど、そういうことだったのか。