「スレイヤーズすぺしゃる30 白銀の弾丸」ネタバレ感想

 スレすぺ30巻感想行きます。

 まずはイラストから。表紙絵はサンタリナかと思ったけど、色がピンクだからあくまで普通のコートなのかな。発売が1ヶ月早かったら普通にサンタだったかも、とか思った。背景にはぷいーんと飛ぶナーさんw
 口絵1枚目は線も塗り方もくっきりはっきりしたタッチで、アニメ風味のイラストですね。力強さに見とれた。もし再アニメ化されたらこの絵で行って欲しいと思った。2枚目は犬のように雪を掻き揚げるリナの生き生きとした表情が良いwやけに楽しそうだな。そしてナーガは寒そうだ。3枚目は最近ではめっきり珍しくなってしまった水彩でした。名も無きメイドさんを気合入れてイラスト化するファンサービス魂w
 と、こんな感じであとは中身の話へ。細かい感想は連載時に書いたので、多少被りつつもざっくり感想を行きます。

★踊る迷宮 (雑誌掲載時の感想・・・前編後編)

 ゲームにおけるダンジョン探索のパロディのようなお話でした。ゲームではこういうボタンを押して回転させて進むダンジョンが良く出てきますが・・・上から視点で見れないとかなりうざいトラップなんだな、と再確認。これまたゲームでよくある「長い間封印されていたはずの遺跡に何故かモンスターが徘徊してる」という問題もさり気なく伏線になっているのはうまいと思った。ゲームのパロな時点で、最初からオチは示唆されていたんだよ、という感じかな。

★GB伝説 (雑誌掲載時の感想・・・前編後編)
 連載時の感想にも書いたけど、このお話の最大の笑いポイントは「さようならキスジアゲハ」でしょうwあんな一発ネタ*1を再登場させるとは・・・見事にやられたよ。
 あとは久々の「ナーガに関する不条理ネタ」も見逃せない。明らかにリナの言っていることのほうがマトモなのに、変な人扱いされるくだりが面白かった。どんな怪現象が起きようと、「ナーガだから」の一言で片付けられるのが便利なところですw

★白銀の弾丸 (雑誌掲載時の感想・・・前編後編)
 阿鼻叫喚の殺伐祭w伝統のお祭で対決形式になっているものって実際にもあるみたいだけど、こんな方向に発展しちゃだめだよ、という警鐘だろうか(そんなことない)。
 個人的には、雪合戦とは言えども戦闘用反応をしてしまうリナのプロな立ち回りが気に入ってます。ナーガとの「雪だけを使う」という条件付バトルは試行錯誤していく様子が面白かったです。

★失われた支度金を求めて
 うーむ、ここのところのすぺりおぉるはどうしても蛇足感が漂っている。一度はオチをつけた話の後日談を書くのはやはり難しいのかなあ。
 ビーストキメラに種類を、というマグリットさんの「ロマン」もゲームのパロですね。きっと出来上がるのはトカゲの色違いだろうw。

*1:スレイヤーズVSオーフェンでアメリアが「心優しい虫さんの話」としてタイトルだけ挙げている。