スレイヤーズすぺしゃる28 ポーション・スクランブル ネタバレ感想

 文庫最新刊のネタバレ感想です。
 まずはイラストの話から。表紙ですが、構図がすごくいいですね。白竜、リナ、猫(っぽいもの)が3重の輪になってるんですね。リナの髪の毛もくるくる巻き毛になっていて、輪の構図にプラス。ただ、リナがちょっとかわいすぎるぞ、とw
 口絵1枚目は・・・なんか後ろの方のザコ達がアシの絵のような気がするんですが・・・。これ、「何言ってんの。一番大事なのは薬の安全でしょ?」のシーンだよね?だとしたら、既に縛られてるのはおかしいような。リナの「さも当然」と言わんばかりの表情は素敵です。
 次2枚目。これはドラマガ04年11月号掲載分の再録ですorz。3枚目も再録*1・・・再録二つですか。前回の文庫も再録1枚だったんだよね・・・。寂しいけど、あらいずみ先生はきっと「スレイヤーズ新たな動き」のためにいっぱいイラスト描いてて忙しいんだよ、と思うことにしよう。

 各作品の感想いきます。ドラマガ掲載時にも感想書いているので重複する部分もあるかと思いますが・・・。

ポーションスクランブル
 文庫帯の「全国のクスリ愛好家に捧ぐ!?」ってやばすぎるんですがw本屋で見かけて一瞬のけぞったよwwまあ・・・事実そんな人たちが登場する話なんだけど・・・。
 今回、「リナが持ち歩いている魔法薬は何のために?」という謎が明かされました。実際に使うわけではなく、「金銭管理のため」、というのがその答え。・・・プチ自慢話いいでしょうか?神坂先生公認FC「めがぶらんど企画」の会誌には、ファンからの質問に答える作者インタビューのコーナーがあって、このコーナーで出た質問の答えが後に作中に登場することがしばしあります。今回もこのパターンなのですが、この質問を出したのが私だったりします*2。ゼロスとの取引の時に高級魔法薬などなどを荷物から取り出してましたが、実際に薬を使っているシーンはほとんどない。それに加えて「魔法にはお金がかかる」との説明・・・まさか、魔力を保つために隠れてドーピングでもやってるんじゃあ・・・とかって勝手に妄想してましたwそれはないことが判明してよかったよかった。妄想は置いておくとして、「疑問への作者からの作中での返し」を体験できるなんてファン冥利に尽きます!
 と言うわけで、個人的に思い入れが強いお話だったりします。薬管理に関する描写なんかも新鮮で好きです。

★幻獣の森
 よろこべナーガ、久々に出番だ!前回の文庫では出番なかったからなあ・・・。今回もこのお話だけです。
 エスタリーのノリの元ネタは藤岡弘、探検隊?無駄な盛り上がりテンションが最高です。ユニコーンが実在の動物で、サイがUMAという現実世界との逆転現象も面白い。

★悪魔払いは計画的に
 とりあえずリナはフィブリゾの祟りにあったのは決定事項、とwカマドウマとか言うから・・・。口は災いの元ですよ。人間めったなこと口にするもんじゃないよ、という教訓の話、ですね・・・いや違う、そこメインじゃないw
 この話はリナの容赦ない暴れっぷりが見せ場ですね。関わった人全員不幸になってる〜!!これじゃあ、ドラまただの大魔王の食べ残しだの言われるのも無理ないな。あと、「今まで食べたパンの数とか覚えてないでしょ?」がジョジョネタだったことに後日気がついた。これ、悪役のセリフだったような・・・。まあ、スレイヤーズ(殺戮者たち)らしいお話でしたよw。

★薬品の守護者達
 ポーションスクランブルの続編。うーん、なんかぱっとしないまま終わってしまった。見所は相変わらず冴え渡るリナの推理と駆け引きのシーンかな。あと、ザコだと思ったら予想外の強さを見せたメトラ。小悪党の親玉にしておくにしてはもったいない逸材だったね。

*1:いつかは確認できなかったけど、ドラスタ発売直前特集の時のだから2003年頃?

*2:と言っても、ストレートに上記の質問ではなく、元々に切り口は別の形だったような記憶ですが。